竜ヶ崎怜は入ってまだ日の経っていない部活が楽しみで仕方がなかった。

陸上部でマネージメント業務をしている苗字名前は怜の一つ上の学年で、人当たりがよく笑顔がかわいらしいので部でもまるでアイドルか何かのように扱われている。
怜もまた例に漏れず名前の魅力に惹かれてしまった口なのだ。

逸る気持ちを抑え極めてクールに努め、名前が待っているであろう部室へ、ノックせず入った。

「うわっ!」

「やべえ誰か来た!」

「…………え」

「ちっ。 なんだ、お前かよ。 脅かすなよな」

「あの……何を、して……?」

普段の竜ヶ崎からは考えられないほどにその声は震えている。

名前は確かに部室にいたが、竜ヶ崎が思い描いていた光景とは全く違うものだった。

名前は、床に寝そべる部長の腰に跨がり、腕は拘束されて口には何か、布のようなものが押し込められている。
そして視界は緑色のネクタイで覆われていた。

部長の腰は規則的に動き、それに合わせて名前の体も上下している。
耳を澄ましてみれば、粘着質な音色が怜の聴覚を犯す。

「どうします? まだ一年には教えたくなかったんだけどなぁ」

そう言った二年生の彼は、口許に下卑た笑みを浮かべて茫然とした竜ヶ崎を意味深に見る。

「でもさあ、竜ヶ崎だって名前ちゃんとヤりたいよなあ?」


ひくんっ

部長の口から竜ヶ崎の名前が出たと同時にひくついた名前のおまんこを、敏感になっているペニスは確かに感じとる。
名前は弱々しく首を振り、可哀想に、その体はフルフルと震えていた。

「ん? 名前ちゃんもしかして……」

「んんうっ、んっ……!」

「竜ヶ崎のこと好きとか?」

「……っ!! んんーっ!」

今度は大きく首を振って、体をひねり膣穴を抉るペニスを抜こうとする。
しかしそれは腰を捕まれてしまい、さらにペニスを奥深くへ誘う結果となった。

名前は口に押し込められていた布をなんとか吐き出す。
床に落ちたそれは名前の唾液にまみれた名前自身のパンティであった。

「や、だぁ……りゅう、がざき くん……お、おねが…ぃ……みないで……みないでぇ……っ」

「あーあ、カワイソー! 誰だよ名前ちゃん泣かしたの!?」

「俺らっすよ!」

下品に笑う彼等にとって、名前の泣き声とも、啼き声ともとれるそれを甘美な美酒かのように感じているのだろう。

微動だにしなくなった竜ヶ崎に構わず好き勝手に名前を犯す。

「せん、ぱい……」

怜は光に誘われた蛾のように、今も尚も汚れ続ける名前へ歩みを進めていた。完全に無意識だ。

「よかったな、名前ちゃん。 竜ヶ崎も名前ちゃんと中出しセックスしたいんだってさ!」

「あう……ぅぅ……っ」

「先輩……」

揺さぶられて犬のように鳴いている名前の前に跪き、涙で滲むネクタイをそっと解く。
名前の潤みきった瞳が怜を見たその瞬間どうしようもない感情が怜を襲う。

「あっ、やら、やらのぉ……っ! わらひはぁ……っ……!」

「ああっ 名前ちゃんすげえ! 竜ヶ崎来てからマンコ締めっぱなし!」

「ひぐっ、うっ……ううっ……! やっ、 いやあぁぁ……っ」

「おい竜ヶ崎、お前次入れさせてやるよ!」

「ええーっ! 次は俺っすよ?!」

「いやー、両想いの二人は引き離せないだろぉー!」

そうジョークを飛ばす部長は腰のピストンを早め、早々に中出しした。

「おら、次はテメーだよ」

二年生と副部長が二人がかりで怜の身ぐるみを剥ぐ。
名前に見とれている怜は全くの無抵抗だった。

部長が名前の両足を抱えて大きく開かせると、ザーメン汁がブヂュッブヂュッと零れる。
怜は少しだけ顔をしかめたが、子供のように嗚咽する名前の中から漏れ出た物だと思えば不快感も和らいだ。

名前は、自分が汚れた女であることをまざまざと、それこそ自慢でもするかのようにパクつくおまんこを怜に見られ、今までにないほどに興奮を覚えていた。

(部長たちに見られても……嫌なだけだったのに……)

名前の膣からザーメンだけでなく、名前のとろついたマンコ汁が溢れる。

「ほら竜ヶ崎、とっとと挿れてやれよ」


いつのまにか、名前を抱えている部長以外の二人は携帯でこの光景を録画していた。
名前を見ながら、片手でペニスをしごいている。

怜は勃起している自分のペニスを恐る恐る持ち、そっと床に寝かせられた名前の蜜壺へその男根を突き入れた!


ぐぢゅぅぅうっっ!!

「ひあぁぁんっ!」

「ぅあっ……せん、ぱいっ、名前先輩……っ!」

「あっあっあぁっ! 」

なんて気持ちがいいんだろうっ!
双方が思ったことだ。

愛し合うセックスほど気持ちのいいものはないと主張する人間もいるがそれは強ち間違いでもないと名前は思った。
一年の頃から今日まで定期的に犯されてきた名前だが、こんなにもおまんこが涎を垂らすセックスは初めてだ。

怜は名前のそのあまりの"いい具合"さに、目の前に火花が散った錯覚を覚える。
本能のまま動物のように名前の子宮を目指しそうになる腰を押し止め、額へ、恋人のようにキスをした。

とろん…、とした顔の名前を見れば怜の包茎ペニスはより質量を増す。

ぬぽっ……、ぬぽっ……、ぬぽっ……。

「竜ヶ崎腰引けてんぞ! もっとしっかり振れ!」

「名前ちゃんはそんなんじゃ満足ちまちぇんよぉ?」

「淫乱だもんなあ!」

──彼らは名前先輩を何もわかっていない。名前先輩は、愛して、愛して、愛してあげるセックスが一番気持ちいいのだ。

怜は外野の声を無視して努めて優しく名前を抱く。

「はふっ、ぁあっ! しゅごっ、しゅごぃい……っ! なんれ、あっ……こんらに、きもちいのぉ…っ」

「それはっ……僕たちが愛し合っているから……! ですよ……っ!」

「アッ、ぅああ……っ あい、し……ぃ…っ?」

「ええ……っ、愛してます…っ…名前先輩……!」

「はうぅ…っ わ、たし、もぉぉ……っ! れえくんのこと、しゅきっ! しゅき! らいしゅきぃ!」

ここぞとばかりに撮影の音が増えた。
まるでAVを撮っている気分にでもなっているのだろうか、目の前のラブラブセックスに部長達は荒くなる息をなるべく潜ませて、様々なアングルから二人を撮す。

怜は手探りで名前の手の拘束をほどいてやり、快感のあまりに自由の利いていない手を強く握った。
名前もそれに応え、怜の腰に足を巻き付けて更に奥へと怜を誘う。

「おく…っ! おくに、だしてぇ……っ!」

「はっ、あ……そんな……っ、駄目ですよ、先輩…っ!」

「いいのぉ! しきゅーにたくさん、れえくんの、いでんしちょーらいっ!」

「せんぱい……っ!」


わずかに思いやりを欠いた怜のペニスが名前の子宮口をくすぐり、そのたびに痛いほどの締め付けが怜のペニスを襲う。

周りの荒い息遣いと自慰を覚えた猿のように一心不乱にペニスを抜く彼らを不快に感じ、怜は眼鏡を外して名前と額を合わせた。
これで名前だけが視界に入る。

「はあっ、はっ……! 名前先輩っ……僕、もう……っ」

「あふっ、あっんぅ! あうっ、あうぅ……っ!」

ドプッドプッ

幸福感の中、怜と名前は仲良くアクメを感じた。

「あー……俺も出そう…っ! どけ竜ヶ崎!」

「な!? ちょっ……!」

「んやっ やぁぁ……! れいくん! れいくんっ!」

深く繋がったまま息を整えていた二人は引き剥がされた。

突き飛ばされた怜に手を伸ばし、とろけきった頭で必死に怜を求める名前。
撮影者側に回っていた彼等は幸せいっぱいにイッた名前に群がり肢体に射精していく。

「あー、竜ヶ崎。 お前今日はもう帰っていよ」

興味無さそうに告げられたその言葉に、怜はふわふわとした頭から一気に正気を取り戻した。

自分は一体、なんということを……!!

手早く身支度を整えて部室を飛び出した怜。
名前はそんな怜の背中を、諦めたような目で見ていた。








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