「どうも名前先生は僕に甘い気がする……」

「そりゃあお前……見かけても勝負仕掛けないからじゃねえのか?」

「実戦訓練の先生なのに?」

「いや、知らねえけどよ……」

「うーん……別に困るわけではないんだけど……やっぱり気になるなあ……」

「聞けばいいだろ。 俺ぁもう寝る」

「そ、そんなぁ! 気になって眠れないんだよ! お願いだ! 食満留三郎は同室の僕を見捨てる……そんな薄情な男なのかい?!」

「薄情で構わん……今日も真庭名前にしごかれてクタクタなんだ……何故やつは俺を毛嫌いする……くそ……あの女……」

「な、なんだって……シゴかれる……? 留三郎はいったい全体ナニをシゴかれてこんなクタクタに……? こうしちゃいられない! 名前先生に聞きに行かないと! へへ……!」

「くっ……なんだか止めなければならないようなことを言っていた気がするが眠くてそれどころじゃない……ぜ……」





「なんと、湯浴みから帰ってくるとそこに鎮座していたのは六年は組の不運と名高い善法寺伊作くん。 これはどういうことだろう。 なぜ私の布団の上に」

「留三郎の何を、ナニをシゴいたのですか? 僕もシゴいて欲しいです!」

「もっと鳳凰様みたいに言って」

「名前、我のナニをアレしてみないか」

「あん! わかりましたあ! 伊作くんのナニをアレしますう! いつでもきて……」






「伊作……朝帰りか……? というか顔面がぼこぼこに……」

「名前先生にしごかれたんだ……」






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