彼は幼馴染みの名前を夜這うことを日課にしていた。 眠りの深い名前が起きることはない。
横に流れる豊満な二つの膨らみを寄せるようにたぷたぷと揺らせば、名前の口から吐息が漏れた。 小学校高学年から高校生になった今まで、長らく夜這いを続けてきたせいで名前の体は図らずとも敏感になっていた。 計画通り。 そんなことを彼が思ったかは知らないが、彼が名前の感度のよさに気を良くしているのは確かであろう。
今は冬だ。 剥がした毛布の代わりと言わんばかりに彼は名前の体を自分の逞しい身体で覆い隠した。 そのまま名前の首筋へ顔を寄せ、べろり、と肉厚の舌で何度も舐めた。 たまに吸い付くが、跡を残すようなことはしない。
唾液でべとべとになったのを見て満足して、今度は名前を見るだけで俄然あふれでてくる唾液を彼女の口内へ流し込んだ。
息が苦しくならないようにと唇を合わせる時間は二秒にも満たないが、何度も何度も名前の唇を食めば、繋がりあっている時間などどうでもよかった。 彼の少しかさついた唇は大量の唾液で しとどに濡れており、名前の血色のよい淫靡な唇もまたそうだった。
普段明るく言葉を紡いでいる唇が己のせいで性器を匂わせている。 彼のペニスは先程から痛いほどに勃起していたが、まだまだ、と言うようにビクンと大きく跳ねた。
もう一度名前の下唇に吸い付くと、彼の指は自然と名前の乳首へと伸びた。
かわいらしく主張しているそれを軽く摘まむだけで名前は声をだし、胸を揺らすのだ。 これに彼が興奮しないわけもなく、つい力が入り乳首をつねった。
「んふぅ…っ!」
「あっ、やべ……」
ビクンッと腰を跳ねさせたが、それでも名前は起きなかった。 さすがに背筋を強張らせた彼だったが、安堵の息をつく。
それよりも名前の表情は先ほどよりいっそう淫猥であることに喉を上下させた。
口は半開きでその奥にある赤い舌はフルフルと震えていて、唾液で艶かしく化粧をされていた。 目尻は僅かに濡れ、吐かれる吐息はなにより甘い。
この何年も夜這いを続けてきたが、どんなに興奮をしてもその手は、腰は、壊れ物を扱うように優しかった。 今日がはじめてだったのだ。名前が大きく声を出すほどの快感を与えたのが。
どこまで酷くしたら起きてしまう? 欲望のまま腰を振れば彼女はどうなる?
頭の中はそれでいっぱいになり、彼はさっきつねった乳首へ緩い快感を与えながら、片手を名前の下着へ潜り込ませ恥丘を撫でる。
しかしその手に伝わる感触はいつもとは違った。
「(う、うそだろ……?なんでこいつ……パイパンにしてんの……?)」
どんなに探っても手に伝わるのはつるつるとした恥丘の感触だ。 もぞもぞと動き回る指に耐えられないとばかりに腰を揺らした名前。 そんな彼女に、めずらしく気が付かないまま剃ったばかりのような恥部を撫でくり回す。 まるで小学校の頃を思い出させる感触は、痛いほどの快感となって彼に伝わった。
あまりの興奮に、一度出してしまわなければズキズキとした痛みには耐えられない。 そう思った彼は迷うことなく撫で回していた恥丘を割り開き、うねる膣へとその剛直をねじ入れた。
彼は興奮と驚愕でかなり混乱していた。
ぐちゅんっ!
「ひあぁんっ!!」
「えっ、ああっ?!ば、バカな…!い、入れるつもりじゃ……!うぁ、んっ、ぐぅ…!」
童貞喪失の瞬間である。 彼は名前の中に射精した。
「や、なにっなにぃ…っ?!おなか…っ…あついよぅ…っ!」
「名前っ……ごめ、ごめん、中に出すつもりじゃ…!ぬ、抜くから!すぐ抜くから!」
「んあああぁっ!!」
雁首が引っ掛かるのもお構いなしに勢いよく引き抜かれたペニスは、出されたばかりの精液がまとわりつき、名前の膣から糸を引いている。 やがてぷつりと切れた糸は、名前の理性とも繋がっていたようだ。
「やっ、ぬっ抜かないでぇ……!」
「えっ!そ、そうなの?わ……わかった!!」
「いひゃあぁっ?!」
ズプンッと膣内に戻されたペニスは、再び肉のベッドに心地良さそうに収まる。
「ふぁあ……ふふっ、あったかぁい……ねえ……動いて?」
「えっ? いいの? というか……え?」
「あのね……私のことずぅっといやらしい目で見てたの……知ってたよ。 ……私もそうだから……」
「えっ? えっ」
「んっ、ふぅ……! すごい……鍵穴みたいに、ピッタリ……」
この反応は……? 破瓜の血はなぜ出ない。 名前は確か、処女のはずでは……?
困惑しつつも、しっかりと腰は名前の奥深くへ潜ろうと動いていた。 名前の足が腰に絡み付き、より深いところへ誘われる。 情けない声をだしながらもヘコヘコと腰を振り続ける彼を母のような眼差しで撫でやると、彼は一際大きく喘いだ。
「あふっ……私もね……寝込み襲ったり、んっ、してたんだよ……?」
「へあ……あっ……?」
「ぁっ……だからね……、童貞はとっくの昔にぃ、私が、貰ってたのぉ」
考えられたように蠢く名前の膣肉にいきり立つペニスを揉み込まれ、そのあまりの気持ちよさに失禁しそうである。
快楽に溺れる頭でそれはならないと我慢をするが、同時に射精感も高まっていく。
射精はしたいが失禁はプライドが許さない。 無理難題を押し付けられた気分だ。
「ひぃっ、あっあああっ!! 名前! べ、便所……便所に行かせてくれ!」
「んふ……肉便女?」
「ばかっ! あっあっ、あっ! や、やばい、出る、出るから……っ! 」
「ぜぇんぶ、ちょうだい!」
「ひぃ……っ、うああ! あっ、出るっ、出る! う、おおおお……っ! 」
「ああっ! 来てぇ!!」
名前は精子を子宮の奥深くまで迎えるため、彼の腰に足を絡める。
無様に涎を垂れ流しながら、彼は己のペニスから全てを吐き出した。
ドブッ ドプンッドクッドクッドクッ!
「んおおおおおっ、あっ、あああ……っっ!!」
「んふぅ……っ しゅごく…っ、でてるぅ……」
「ひッ 、イグ……、イグぅっ……!」
「うんうん、きもちいーねぇ 名前もきもちいよお……っ 名前の中に、ぜんぶ出してね……?」
ガクッガクッ! と、凡そ普通に射精をするだけでは経験しないであろうほどに痙攣する彼をぎゅうと抱き締めて、膣からペニスが抜け落ちないようにする。
恍惚とした表情で彼のよだれと精液をからだ全身で受けとめた。
長い長い射精が終われば、まだペニスの入っている名前の膣から、隙間を縫うようにして精液があふれた。
射精が終わったことで気の抜けた彼は全身の力が抜け、その体を全て名前に預けた。
「あっ……。 ふふ、おねしょしてる……」
今まで経験したことのない快楽に疲れたのか、彼はそのまま気を失い、名前のお腹の中に黄金水を垂れ流している。
白目を向いて口は半開きのお世辞にも素敵な男性とは言えなくなっている彼の、薄い唇に吸い付いて、名前はこれからの生活に胸をときめかせた。
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