2010/09/08 18:05
なんとなく、小説を書き始めたきっかけのお話。
私が「本」を読み始めたのは幼稚園のときです。
そのときは絵本ですが、とにかくいろんな絵本を読んでいました。
小学校低学年では、図書室でとにかく本を借りまくっていましたね。
クラスの男の子と競って本を読みまくってました。
その頃読んだ、いぬいとみこさんの「やまんばと空飛ぶ白い馬」は、何度も読み返した好きなお話でした。
小学校中学年になると、母が推理小説を知り合いからもらったりしていたので、私もそればっかり読んでました。
赤川次郎の三毛猫ホームズ好きです。笑。
図書室の本では物足りなくなったので、図書館に行くようになりました。
私が小説を書きたいと思い始めたのも、ちょうどその頃ですね。
ジブリの「耳をすませば」を見たのがきっかけです。
そして思い切り影響を受けて書こうと思って筆をとったのですが……当時読んでいたものが推理小説だったということで、冒険推理小説のようなものだったのです。
あっという間に挫折しました。(`δωδ´)。←
当時九歳の私が(あ、年齢ばれる←)、思い立って推理小説を、小説を書くなど無謀なわけで、映画の中で雫ちゃんが気づいたように、きちんと勉強しなきゃいけないんだと実感したわけです。
そしておとなしく読み専に戻ったわけですが、小学校高学年のときに、ラノベに出会いました。
ファンタジーです。神坂一さんの「スレイヤーズ」。
それから、思い切りファンタジーにハマりました。
もともと私の中にあった感覚というか、そういうものが、よりファンタジーと共鳴したんですよね。
それからたくさんのラノベを読みました。
中学に入って、また小説を書きはじめました。
当時はまだ行き当たりばったりで、今まで読んだ作品を真似したような拙い作品ばかり。
そんなとき、私の文章に影響を与えた作品に出会いました。
残念ながら、作品名も、作者名も失念してしまったのですが、富士見ファンタジアの小説です。
その作者さんは、独特の比喩表現に秀でていて、それを読んだ私は、こういう比喩の仕方があるのかと、酷く感銘をうけたのです。
それから、比喩表現やそういうものに気をつけるようになりました。
高校のときに、地元の小さな文学賞に応募したのがきっかけで、ひょんなことから作家として活動している方から批評をうけることができました。
そのときの批評は今でも忘れられません。
「全体的に比喩表現や文章は丁寧で、綺麗に書かれているが、ストーリーに現実性がない」
――当時の私は、素直にその言葉を受け入れることができませんでした。
書いているのはファンタジーなんだから、現実性がないって何? と。
でも最近、やっと言わんとしていたことがわかるようになってきました。
今さら、ですかね。苦笑。
何年も小説を書いているけれど、学ぶことはたくさんあるし、もっと上手になりたいっていう心は変わりません。
私が本を読んだり、小説を書いたりするのは、私が酷く人付き合いが苦手であるせいもあります。
小説を書いて、その中のキャラクターとむきあうことで、人と付き合う練習をしていたんです。
こんなことを言うと、完全に「変な人」ですけど。笑。
でも他の小説を書いている方と接するようになって、意外にそういう人が多いんだと知り、驚きました。
小説を公開するようになる前は、独りよがりで書いていたものの、公開するようになり、読む人ができ、そして同じ小説を書く人たちと交流するようになり、たくさん得るものがあります。
今はその全てを消化し、自分の力にすることはできませんが、少しずつでも、成長できたらいいなと、ほのかに願っています。
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