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幻想世界。
2010/08/19 11:54
知り合いが、ファンタジーを読むのは敷居が高いと言っていました。

読者の想像力が必要だからと。


でも、そもそも小説自体がそういうものじゃないのでしょうか?
恋愛にしろ、ファンタジーにしろ、文字にしかないものは想像するしかないわけですよね。

ただ異世界ファンタジーとなると、確かに想像が難しいのかもしれません。
でも、そこは作者の描写力にかかってくるのではないでしょうか。

今までたくさんのファンタジー小説を読んできましたが、うまい文章はそれだけで脳裏に情景が浮かぶものです。

いつかはそんな文章が書きたいなと思います。



そしてふと思いました。

私は「月夜に死神と晩餐を」で、自分の限界に挑戦しているような気がします。

自分が世界を具現するために、しっかりと脳裏に情景を浮かべ、その情景を表現するのにぴったりの言葉を選び、そして書く。

その繰り返しです。

そのため書くのに異常に時間がかかります。



伏線というものがとても苦手なのですが、月夜ではそれにも挑戦してみようと思いまして。
未だ明かされぬ謎を、ちらほらと盛り込んでみたり。


まあ、構成力もへったくれもないので、本当に試行錯誤ですが。



以前、プロの作家さんの批評で言われたことです。

描写が綺麗で、比喩も美しい。だけど、現実感がない。


ファンタジーに現実感なんて必要なの? と、当時の私は反発していましたが、でもやはり、キャラを描くのに、現実と切り離すことはできないんですね。

ファンタジーという非現実に生きる住人を、リアルに書く。
人間をリアルに書くことに集中して書いてきた、恋愛小説達。

そしてそれがうまくいったかどうかはわかりませんが、今度はふと気づきました。
以前ほめてもらえた、描写や比喩はどこにいったのかと。


そこで月夜の執筆です。
語威力はまだまだ足りないのですが、本来の持ち味であるはずの描写、比喩表現。
そして、キャラクターに現実性を持たせること。

このバランスに、挑戦です。


うまくいかないこともあるかもしれません。
読みにくいところもあるかもしれません。

でも、自分で試行錯誤して、精一杯、世界を具現することを頑張りますので、温かい目で見守ってくださると幸いです。
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(C)Ayana Kamimizu
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