突発的 | ナノ
突発的 / キムラスカ第一王女
その2

シャルロッテ・フォン・キムラスカ・ランバルディア
超振動で飛ばされたが、覚醒が早かった為ルークを連れ急いでタタル渓谷から辻馬車でティアから遠ざかった。
自身の髪と顔はフード付きのケープコートで隠せたが、ルーク用に御者からマントを買い取り隠す為に着せている。
エンゲーブまで乗せてもらい果物屋の主人に身分を仄めかし救助を求めた所、町の顔役の家にマルクトの偉い軍人がいるから少し待てと言われたが、和平の一団だと気付いたのもあり鳩を飛ばしてもらうだけと言い果物屋の主人に案内してもらった。
顔役の家で鳩を飛ばす許可をもらう際、偉い軍人がケセドニア北部戦の休戦協定で見た皇帝の護衛と気付き、わざと会釈する際髪をフードの隙間から見せ気付かせた。目を見開く護衛をそのまま無視し、鳩を飛ばす許可と手紙を渡しローズ婦人がいなくなった段階で軍人に接触し、王族の証を持つ顔を見せ保護を求めた。
詳細を話し、タルタロスでの保護が決まったものの護身術程度しか使えない為完全に非戦闘員としてジェイドに守られている。
導師イオンがティアを連れて戻ってきた際はジェイドがタルタロスの乗船許可を出さなかったものの、導師権限で乗船許可を出さなければ和平交渉に賛成しないと脅された為襲撃犯と行動を共にするはめになってしまった。
自ら進んで戦闘員となったルークとは違い、護衛の関係で基本的にジェイドと一緒にいることが多い。
立場を弁え大人しく守られているが、必要とあらば護身用の拳銃で援護する為ジェイドとは非常に相性も良くパーティ内では最も仲が良い。
旅の途中からジェイドに恋心を抱いていたが、立場上表には出さずバチカルに到着してからは王城に戻ると二度と会えなくなる可能性があった為、パーティメンバーからルークを庇ってくれたことの礼と危険が多いジェイドに護りの譜術が込められた母方の貴族の結紐を授けている。
シュザンヌへ無事を知らせる為、公爵邸に顔を出してから直ぐに王城に戻り、停滞していた公務を執り行うという名目で軟禁されていた。その為ルークのアクゼリュス行きやナタリアの出奔などは知らずにいたが、キムラスカ軍の進軍により預言成就の為、戦犯として処刑される為城の地下牢に幽閉されている。
戦争が本格化してからは預言とは違い劣勢に立たされた為、食事を与えられず数日で牢の中で倒れるようにしていた。王城戦の頃には意識はほぼ無く、薄っすらとジェイドの手を取ったことは覚えているがはっきりと目が覚めたのはグランコクマの医務室だった。
素顔を知っている人間は少ない為、マルクトではジェイドの婚約者として匿われるようにして過ごしている。

ジェイド・カーティス
王族保護を優先させティアの乗船を拒否したものの、和平交渉を盾にされた辺りで既にダアトへ抗議文を送る要請をグランコクマへ出していた。王族の二人へ不敬の連発なキムラスカとダアトを見て旅の途中は頭を痛め続けていたが、大人しく守られ、戦闘では護身用の拳銃で正確に援護するシャルロッテと同じく苦労組のガイとは非常に相性が良い。休戦協定で一目惚れして以来無自覚だった恋心を徐々に自覚していったが、身分の差から態度には出さないように気をつけている。
バチカルに到着してから、王城に戻る直前のシャルロッテに渡された結紐を肌身離さず持ち歩いている。
キムラスカが開戦準備をしてると情報があった為、親善大使一行として詳しい情報を探っている。
キムラスカ軍の進軍を受け、マルクトでは公爵子息のルークとシャルロッテ王女殿下は保護をする方針で決まっていたが、ルークから「戦争になったら自分は死なねばならない」とシャルロッテが言っていたと聞き、シャルロッテ処刑の可能性を推測し自ら前線で指揮を取るためナタリアを人質としてキムラスカへ出陣した。
出陣する際シャルロッテから授けられた結紐で髪を結い上げている。
預言では敗退の未来が詠まれていたが、シャルロッテを助ける為だけに第三師団だけでバチカルまで進軍した。王城戦では多数を相手に劣勢となり不意を突かれ危うく死にかけるも、シャルロッテの結紐に込められた譜術が防御壁を展開し無双状態で突破し、王城を占拠することに成功した。
戦争が始まってから食事が与えられず牢で倒れていたシャルロッテを発見し、マルクトへ連れ帰った。
ルークはルークを守る為だけに爵位を取り戻したガイに任せ、自分はバチカル王城占拠で一騎当千の武功を立てたとして将軍に昇格し、マルクトで保護が決定していたものの処遇に困っていたシャルロッテ王女を戦利品として受け取り、婚約者の身分を与えた。

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