突発的 | ナノ
突発的 / 冷呀♀成り代わり
多分IF その2

現代

若宮彼方
冷禍の転生体で、冷禍と同じ容貌の少女。
記憶は十代半ば頃に蘇り、ラジエルの鍵も読めるようになった。秘術の存在は知っているが死の直前はおぼろげにしか覚えておらず、誰が自分に転生の秘術を施したのか知らない為当初は混乱していた。
夕月とは院に来た当初から仲が良く、記憶が蘇る前の傷付いた心を癒してくれた夕月を非常に大切にしている。記憶が蘇ってからは天白の面影と微かな力を感じ祗王の血縁者ということは勘付いているが、本当に祗王の者であっても大切な存在であることには変わらないと思っている。
記憶が蘇ったことで目覚めた力を狙う悪魔に襲われることが増え、不意打ちから悪魔界へ落とされた際に出会った獣王フェンリルと助ける代わりに主従の契約を結んだ。フェンリルにより人間界へ戻るも、祗王と悪魔の戦いを聞き、成長するにつれ力が目覚めていく夕月に祗王の能力者であることを確信し、自身が院を出る時にいつか夕月が戦いに巻き込まれること、天白が迎えに来ることなどを話し、どれだけ大切な人が出来ようとも誰にも教えないことを条件に困った場合の連絡先を教え院を出た。
院を出て一人で暮らし始めてからすぐに魔王クラスの上級悪魔の命で襲ってきたルゼを捕獲し、何も知らず一族の名誉回復の為だけに今の主人に仕えるルゼの解放を望む本心を見透かし、契約を焼き消し新しい主人として契約の上書きをすることで自身を護衛させる悪魔として主従契約をした。
夕月と会っていたところを天白に見つかり黄昏館へ連れて行かれ、夕月を守る為にも再び戦うことを決める。


ヴォルフ、フェンリル
彼方と主従の契約をした獣王。本性はドラゴンよりも大きく美しい巨大狼だが、悪魔を食い殺して来た同族殺しの名を持ち長い間封印されていた。
力が戻ったばかりの彼方と封印を解く代わりに人間界への道を開けることを条件に一時的な契約を結ぶも、彼方の魔力を気に入りその後も契約獣として主従関係でいる。
契約を結んでからは魔力消費を抑える為、自主的に消費量の少ない犬や狼のような大型の獣やさらに小さな小型犬のような姿、少年の姿でいることが多い。
彼方は憶えていないが冷禍だった頃に召喚されたことがあり、最初は気づかなかったが契約した時の魔力で彼方が冷禍であることに気付いた。狼型だからか非常に忠誠心が高い。
彼方の飼い犬として夕月に会ったことがありルカの守りにも気づいていた。
黄昏館ではヴォルフと名乗り、少年の姿で冬解に弟子入りし冷禍の執事の真似事をしている。


ルゼ・クロスゼリア
前の主人の命でフェンリルと契約した彼方の命を狙っていたが、本心では忠誠を誓っておらず解放を望んでいた為、そこを冷禍として完全に覚醒した彼方に見抜かれ捕獲された。
強制的に前の主人との契約を破棄し、新たな契約を結んだ彼方による主人の権限で他に襲いに来た悪魔を一掃させられる。
その後は放ったらかしにされるも、行き場が無くなった為に彼方やフェンリルと共に人間界で暮らすが、段々と彼方に絆されてきている。
彼方が天白に見つかったことにより彼方が転生した冷禍であることを知った。黄昏館にはルカがいると聞きその後もルカと同じく悪魔を裏切り戦いに参戦した。


祗王天白
冷禍や夜御を喪った時から自身の親戚や血族を用い、祗王家の血筋を絶やさずにいた為か再び祗王家に生まれた。記憶は最初からあった為、すぐに留守を任せていた悪魔に連絡し肉体がある程度成長した頃に祗王の長として復活した。二十代の頃には既に再び悪魔を取り込み不老不死の肉体を手に入れている。
転生までの期間が短く、冷禍同様容姿は変わらずにいる為、転生したことを知っているのはごく僅かな一部の人間のみである。
預言により冷禍が転生したことを知り探している。
夕月を引き取った時に動揺が少なく、知っている素振りを見せた夕月に前世の記憶が少し戻っていると思っていた。
夕月と会っていた冷禍を見つけ、もう千年前とは違うことを説得し黄昏館へ招いた。祗王の意思ではなく自分の意思で冷禍と共に生きたいということを告げ、黄昏館で暮らしてもらうことに成功した。


- 26 -







×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -