ハロウィーン小説 | ナノ
へらへらさんのはろうぃん(2/9)

今日はいわゆるはろうぃん。まあ、いたずらかお菓子寄越せってやつ

高校生にもなってはろうぃんで盛り上がるのはどうかという偏見は置いといて、やっぱり楽しみたいもの。…なんてのは単なる冗談。はてさて、この押し付けられたお菓子はどうしようか

クラスのやつらにさあはろうぃんだ!お菓子やる。と渡されたというか押し付けられたこの俺を糖尿病にしたいのかというほど大量のお菓子

嫌がらせか、これは

そもそもはろうぃんっていうのは俺のなかではお菓子を貰いに行くんであって押し付けるものではないはず
しかも理由を聞けば口を揃えて「へらへらさんだから」だ、なめてる絶対あいつら。理由じゃねえ

へらへらさんはあだ名だ。ことなかれ主義とかいうやつをモットーにしているからいつも人当たりのいいようにと笑っていたら付けられたあだ名。しかし全校生徒、下級上級とわずに知られているとはどういう了見だ
最近の情報網は怖いと近くのおばちゃんに言われたがマジだな


とまあ、なんだかんだで押し付けられたお菓子軍
しかし消費は無理だ歯が溶ける

ので


「俺も押し付けるわ」

「…やめてください」

塾に向かう途中で会った奥村(弟)に俺の決心を伝えたら即答された

でも断る

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