ハロウィーン小説 | ナノ
へらへらさん(9/9)

ころころと口の中で転がすのは当たり前に甘いあめ玉。さっきポケットから見つけたものでアマイモンの被害から逃れた残り。アマイモンはお菓子を食ったらどこかに飛んで行った

遊んでくると行っていたが何かが損壊するのは必死だろうとなんだかメフィストがかわいそうに思えなくもない

にしてもさんざんなはろうぃんだった
まあ、はろうぃんというはろうぃんなんてやったことはないから、いまひとつ理解がない。こんな、ものなんだろうか。…絶対違うよな遊んでるんだよな

それでも楽しくなかったわけじゃない。疲れの方がはるかに勝るとしても
不意に携帯がなり、見ればまぁあるわあるわ着信メール。忙しく歩き回っていたせいで気づかなかった

「…あ」

メールをいくつか見ていて、内容がほぼ同じなのに気づいた
思わず笑う。久しぶりに自然と笑った気がするな。思えば


「そーいや、今日だったか」

へらへらさんでも、たまにはいいことあるもんだ





『Happy Birthday and Happy Halloween!』



へらへらさん 16歳

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