「綱海さん、今日はありがとうございました!」
「おう、いーってことよ。」
綱海は白い歯をみせて豪快に笑った。
「一年同士協力しあうのもいーけどよ、いつでも俺らを頼っていーんだぜ。」
サーフィンをしている綱海の邪魔をしたかと後ろめたかったので、安堵したと共に嬉しかった。
「はい、本当にありがとうございます。綱海さんがいてくれてほんと助かりました。」
心底そう思う。彼には以前から特訓に付き合ってもらったりして立向居は世話になりっぱなしだ。今回は一年のみんなにもマネージャーの音無にも世話になったし、申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいだ。
「まあ、その、あれだ。何かあったらほんと言えよ。お前のがんばりはみんな知ってんだし。」
照れているのかな。
綱海は手を頭において髪を少しかいている。


なんか、かわいい。
思わず微笑がもれる。
「何笑ってんだよ。」
「なんでもないです。」
そう言ってふふ、と笑いがもれる。
「まーいーけどよ。」


「立向居も笑ったことだし。」
「え、」
どういう意味ですか。彼の顔を見上げる。するとにぃっとうれしそうに笑った。「根つめてる顔も悪くないけどな。」


「やっぱ笑顔が好きだ。」屈託もなく言い放つ彼を見つめ返せば、羞恥に顔が染まるのを感じた。



俺も笑顔のあなたが大好きです。




これは付き合っているっぽいですね。
綱立ヤバイ、かわいい。
公式ありがとう!
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