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「へええ、これうまいんやねー!」
「きのみジュース、飲んだことないんですか?」
「ないないー初体験ー」

うずまき島、最深部にて出会ったルギア……出会ったというか死にかけたところを助けてもらったお礼に(なるかどうなんだかわからないけど)たまたま持っていたきのみジュースを献上。

物珍しげにしげしげと眺めてから、なんなんーこれーと不思議そうに聞かれたのできのみジュースですと答えた。あれ、そのまんまか!

なんか、ツボツボにきのみを持たせておくといつの間にかきのみがジュースになってるんだよね、わあミラクルー!(殻の中で発酵されてるみたいなんだけど私に原理とかはよくわからない)

渡して散々しげしげと見つめてからきのみジュースに口を付ける海の神様は言わずもがなとても可愛く見えた、あの巨体で恐る恐るって様が。

一口飲んでそれから後は早かった、よっぽど気に入ったのか一気に飲み干し、もっとくれとばかりにこれしかないんー?なんて。

「すみません、今はこれしか」
「そっかあ残念やねー」
「あ、でもタンバシティに行けばツボツボがいるんで」
「えーじゃあ我慢するわー」

少しつまらなさそうに巨体を横たえさせ、ルギアは首を揺らしてこっちこいと合図する、隣に腰掛け理由を聞いてみたら意外な答えが返ってきた。

「おれなー外に出んのいややねん」
「だったら私だけタンバシティに行って作ってきますよ?」
「や、今はあかーん」
「どうしてです?」

「外出るとたまーに無駄にきらっきらした奴が飛んでんねん、おれそいつ嫌いなんよー」
「え、でもあなた外に出ないんじゃ」
「ほんでなー今外にそいつの気配感じた気ぃしたし、そいつになまえ会わせとうないねん」

あいつきらっきらしてるし、ちゃらっちゃらしとるから本気でいややねん。せっかくおれにわざわざ会いに来てくれたんやから、も少しなまえを独占したいんよー。

なーええやろー?

ってそんなふうに言われて断る人がいるなら見てみたい、断る理由が私にはない!そうだよ私が一目会いたくて来たんだもん、もちろん答えはイエスです。

恥ずかしげもなく言ってのける辺りさすが神様、言われたこっちが恥ずかしい、って言うか照れる。

外に誰が居るとか、ルギアが極度の引きこもりとかもはやどうでもいい気がしました。



きらきらちゃらちゃらしたのは言わずもがなホウオウです

20110130
20180212再掲載
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