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本日の三成への課題は『唇におねだりのキス』です。 http://shindanmaker.com/484726

たまの休日はあいにくの雨模様、三成の部屋に半同棲状態となっている私はこんな休日もいいよね、と何をするでもなくぼんやりしながら三成の肩にもたれ掛かり、時折思い出したように足元に広げた買ったばかりの雑誌を眺めていた。
部屋の主である三成も、同じく何をするでもなくぼんやりしていて、連日の激務に疲れているのか目を閉じてじっとしている。
お互いに無言状態が何時間も続くけれど、しゃべらなくても居心地は最高にいい。


(あ、このニット可愛い)


屋根に当たる雨粒の音、ぺらりとページをめくる音がやけに大きく聞こえる。雨は当分やみそうにない、別に外に出る用事なんかないからいいんだけど。


「……なまえ」
「んー?」


微かに掠れた声で三成に呼ばれた、生返事を返して雑誌から視線を外し、三成の方に首を傾けると、唇同士が触れ合った。存外近かった互いの顔の距離、驚いて何度も目を瞬かせていると、三成はまた触れるだけのキスを落として、次第に同じことを何度も繰り返してくる。


(これは……シたいという意思表示だな?)
「なまえ……」


それほどがっついてくる三成ではないんだけれど、時折ふと求めてくることがあったりするのだ。熱っぽい視線と同じような温度の吐息、三成は完全に体ごとこちらを向いて、私の両肩を掴むと強制的に向かい合わせにさせてくる。

断る理由もなかったし、私も段々とその気になってきたこともある。三成の太ももに手を置いて、再び降ってきた小さなキスに私の方からも唇を押し付ければ、嬉しそうに目を細めてより深く吸い付いてきた。
キスだけでもくらくらするほど甘くて柔らかい雰囲気に酔いしれる、そっと押し倒してくる三成にされるがまま、倒れ込みながらまた。唇同士が触れ合った。

20150414
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