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僕司

赤司くんの双眼がすう、と細められたら要注意である。


「あ、かしく、」
「なまえ、僕は言ったはずだよ」
「え、ええっと」
「君はいつだって隙だらけ、僕以外の男に触れられるようなことがあれば僕は黙っていない、そう言ったはずだ」
「その、っと、ご、ごめんなさい……」


たかがスキンシップ、男子クラスメイトと雑談をしていてほんの少し肩を小突かれただけだったのだ。私が冗談を言って男子が突っ込む、たったそれだけだった。それだけでも赤司くんの逆鱗に触れるのには十分すぎたらしい。


「なまえ、君は僕のものだろう?僕だけのなまえだ」
「あっ!や、やだ、赤司くん、いきなり触っちゃ、や、ああっ」
「すぐによくなるよ、今日は少し乱暴になってしまいそうだ、なまえ、僕の言うことをよく聞くんだ、いいね?」
「い、あっ、待っ、やあっ!」


躾だよ、と艶めいた声で囁かれる。


「ひゃ、あ、あっあん、んんっ、あっ」
「ほらもう腰が浮いてきているよ」


こうなったらもう懇願したって赤司くんは止まらない、むしろエスカレートする一方だ。私はただひたすら謝りながら従順にならなければならないのである。

20151004
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