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今日はハロウィンだからと言ってなまえは私にめかしこむように、とそれを強要した。私は男、成人男性でありますぞと言っても言っても聞かないなまえ、いいからいいから、そんなふうに流されあれよあれよと言う間に仮装をさせられた。

解せぬ、非常に解せませぬぞ!

「陳宮さんかわいー」
「……嬉しくありませぬ」
「三つ編みっていうか編み込み似合ってるよ?」
「このような……このような!」
「陳宮さんは髪の毛綺麗だから羨ましいな」
「なまえの方がずっとずっと綺麗でしょうに、それに可愛い!可愛いのはなまえですぞ!」
「えー陳宮さんも可愛いよー」
「全く!全く嬉しくありませぬ!」
「私可愛い陳宮さんも大好きなんだけどなあ」

ああ全くもう!
どうして、どうしてこういったことをさらりと言ってのけられるのか!大好きなどと愛おしくて堪らない笑顔で言われて、本当は嬉しくないわけがないのです!
「可愛い陳宮さんほんと好きーぎゅー!」そんなことをされて言われて、これ以上何が言えようか。全てを許したくなってしまうから、私はなまえに相当、相当入れ込んでいることを再確認。

7thハロウィンフリリクのサルベージ
20141230
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