WEEKLY☆KAZEKAGE | ナノ

安息日に戻りたい憂鬱火曜日。

子供には悪影響だからと見せない手筈だった戦闘シーン、昨日我愛羅はばっちり見ていて私をかっこよかったと褒め殺す、うううう嬉しくない……わけないんだこの天然小悪魔可愛いちくしょう。

次の任務が若干不安である。次は目隠しでもしておこうか。

「ぼくも……人を殺したことあるから、だいじょうぶ」
「そういう問題ではないのだよ我愛羅くん」
「……?」

まあ仕方ない、とにかく我愛羅が元に戻らないことにはなんにも始まらない上にカンクロウが過労死する可能性が否めないので、いろいろと我愛羅に質問を繰り返した。

些細なことでもなんでもいいから記憶にあることを言ってみて、気が付いた時に感じた異変、思い出、とにかく小さ過ぎても構わないから手掛かりの材料がほしい。我愛羅は唸るばかりで何も出てこないようだった、子供になってしまったんだから仕方がない、無理に思い出させようとするのもアレだから気長に待つしかないのかもしれない。

カンクロウには悪いが。

「さて、我愛羅」

明日も早いしさっさとお風呂に入って寝るとしましょうか、我愛羅においでおいでと手招き、素直に小走りで駆け寄ってくる姿はこの上なく可愛い、あらぬ方向に目覚めそうな気がしたが私はまだ大丈夫、まだ平気である。

なあに?と聞くように首を傾げながら見上げてくる我愛羅を目の当たりにしたらちょっと危なかった、いろいろ傾いた、踏ん張るんだなまえ!ここで犯罪者になるのは絶対にいけない。

「お風呂セット持っておいで」
「うん、今日はもうねるの?」
「明日も早いしね」
「ぼくねむくない」

もう少し起きていたいらしい、理由は聞かずともわかってる、寝るのが怖い、だが良い子はもうお寝んねの時間だ。

「わるいこでいい、なまえ一緒にいれるなら、ぼく」
「やだもう我愛羅!むしろ嫌がられても一緒にいる!」

潤んだ瞳に完全ノックアウト、完璧に天使である、加えて天然小悪魔ちゃん、可愛さ有り余っても憎さは微塵もない、わがままを言うもののそれでも素直にお風呂セットを持ってきた我愛羅は偉いいい子、可愛いな!ちくしょう!

なんだかんだ言いながら我愛羅の手を引いて風呂場へ向かう、一人暮らしな私だから風呂場はさほど広くない、普段の我愛羅が一緒に入るとしたらぎっちぎちだが、子供我愛羅なら少しだけ余裕がある。

「はい我愛羅ばんざーい」
「じ、自分で、できる!」

服を脱ぐのを手伝おうとすれば我愛羅はもじもじとして視線を外す、すでに私が真っ裸だから目のやり場に困っているらしい。初々しくてにやけそう、普段なら見るなっつっても食い入るようにガン見するもんね、と言ってみるがそもそも我愛羅とお風呂なんて怖くて入れない。

盛った我愛羅は誰にも止められないのだ、風影としての面子もあるからこれも内緒ではある、この際だから言ってしまうがあいつは絶倫だ。

「我愛羅、頭洗おうね」
「っわ、あ、なまえ!」
「なに?」

湯船に浸かってから頑なに私に背を向けて、絶対にこちらを向こうとしない我愛羅、のぼせないうちにと思って抱き上げて一緒に浴槽から上がる、途端に身を硬くされてしまった。どしたの我愛羅。

耳まで真っ赤、色白だから余計に目立つ、うろたえる様子が死ぬほど可愛い、一瞬何事かと思ったが原因はすぐにわかった、私の胸が我愛羅のやわやわな背中とぴったりくっついていること。

とんだシャイボーイ、こんな可愛い時代があったなんて!普段の我愛羅も可愛いとこあるけどさ、子供の天使みたいな容姿が加わると最強です。すべすべつるん、としたもち肌にやわやわな四肢!臀部なんか噛みつきたくなるくらい。あ、決して私は犯罪者になるつもりはない、大丈夫まだ未遂だから。もはや犯罪者の域に片足突っ込んでいるのでは?という疑問は無かったことにする、無視。

「がーらってばほんと可愛いー!ぎゅー!」
「っ!」
「ぷにぷにー」

全身の体温が上がるのがよくわかる、声にならない叫びをあげているようだ。あー可愛い。

20121226
20201207修正
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