小話 | ナノ

できることなら我愛羅と一緒にお風呂に入りたくない、ゆったりくつろげるリラックスタイムを楽しみたいのに全然リラックスできないんだもの。むしろ疲れる、下手すると逆上せて気持ち悪くなっちゃうから困ったものだ。


「……何故逃げる」
「だって我愛羅が」
「おれがなんだ、何か都合の悪いことでもあるのか」
「あるよありまくりだよ!なんでそんなにやる気満々になってるの、ソレ!」
「……したいから」
「答えになってない!願望言わないでよ!やだ!」
「最終的には良さそうによがるくせに」
「だ、だだだだってそれは、が、我愛羅が!」
「おれが、なんだ」
「っ、が、我愛羅が……私の、弱いとこばっか、その、えと……」
「なまえのイイところを知り尽くしているのはおれだけだ」
「っ!」


二人入っても広々している浴槽の端っこで小さくなる私、我愛羅はそんな私の方に遠慮も容赦もなく近寄って寄り添う、そして寸分の隙間もなくなるようにしっかりと抱きしめるのだ。


「我愛羅……っ、あ、当たってる……!」
「当てている、わざとだ」
「やだってば」
「嘘をつくな、嫌ならもっと全力で抵抗してみろ」


湯船の中で身体中をまさぐられるたびにお湯が撥ねる、腹部に回っていた手が下へのびてするりと秘部のラインを緩く撫でた。


「……っ!」
「随分期待しているようだが、たまには正直になればいいものを」
「が、があ、ら……っ」
「なんだ、抵抗するんじゃなかったのか」
「ひ……あっ!あ、待っ、」
「待たない、待たせない」


もはやすでに逆上せかけてる、それがお風呂の温度のせいなのか、我愛羅の行為によってもたらされた熱に浮かされたのか。どちらにしろもう我愛羅は止まらないだろうから仕方なくなされるがままに。

20150831
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