思春期中学生2 | ナノ
ヒロトはブレザーやらの制服、円堂はジャージ着てると思っておいてください…






円堂の口から飛び出た言葉にヒロトは驚愕する。何故、いまさら、突然。
「え、円堂くん?」
「俺、考えたんだ」
呆然としながら名前を呼べば、円堂は至極真面目な顔で語り始めた。
今まで誘われる度に悩んでいたこと。ヒロトを困らせる、悲しませることがひどく苦しかったということ。会えなかった数週間はそのことばかり悩み詰めていたということ。悩んで、悩んで、結果、ヒロトになら身を任せられる。そういった結論に至ったこと。

ヒロトが苦悩している最中、円堂も同じように煩悶していたのだ。それを知ったヒロトは、円堂を悩ませてしまったという自責の念と共に、喜びを感じた。円堂が、自分との行為についてここまで考えてくれたということがただただ嬉しかった。

ベッドの上に座った状態で、ヒロトは円堂を強く抱きしめる。最初は少し苦しそうにしていた円堂も、落ち着いた様子でヒロトに体を預け始めた。
何度か啄ばむようにキスをして、ヒロトは円堂をベッドへやさしく押し倒す。
このような状況は今まで何度かあったはずなのに、今日はいつもと違う。ヒロトは緊張で乾いた口を潤わせようと、ごくりと唾を飲み込んだ。円堂も緊張した面持ちでヒロトを見上げていた。ヒロトは円堂のバンダナを上げて円堂の額に唇を落とすと、ベッドの下に放っておいた自分の鞄を取る。
中からローションとコンドームを取り出し、枕元へ置いた。そして覚悟を決めたように、円堂に覆いかぶさる。
「それじゃあ、するね」
円堂は口ごもりながらうん、と小さく返事をした。円堂はヒロトをまじまじと見つめた。重力に従って下がる赤い髪が眩しく感じる。翡翠の変わった瞳の色も、鮮やかな赤の髪も、普段は意識せずに見ているものがやけに目についてしまう。円堂は恥じらいを感じて、ヒロトから視線を外した。

ヒロトは円堂の着ているシャツを胸元までたくし上げると、そのまま胸をさすりはじめる。円堂は身長の割に体格が良い。かたい胸板を撫でていると、円堂の乳首が次第に色づき始める。
「ん、んっ…」
今まで何度か互いの股間を擦り合せたことがあるが、ヒロトはそれだけでは足りないとでも言うかのように、毎度円堂の胸を弄っていた。そのためか最初に比べ円堂の胸ははるかに感度が良くなっていた。
ヒロトは円堂の乳首をつまむようにしたり爪で引っ掻くようにして攻め立てる。ヒロトが刺激を与えるたびに、円堂は肩を跳ねさせて小さく呻いた。

「えんどう、くん」
ヒロトの手が徐々に下がる。円堂の着ていたジャージパンツを下着ごとずり下ろし、円堂の性器が露わになった。円堂は恥ずかしそうにするも自身もヒロトのワイシャツに手を伸ばし、ボタンを外していく。全て外し終わると今度はスラックスに手を伸ばし、前を寛げた。
両者とも興奮で性器が半勃ちになっており、それがさらに互いの興奮を煽った。
ヒロトは下着を下げると円堂の手を掴み、自らの性器を握らせる。円堂がおずおずと手を動かし出すと、ヒロトも円堂のペニスを扱いてやる。
「ぅ…んあ、」
円堂が小さく声を漏らすと、ヒロトは手の動きを速める。カウパー液が手とペニスを濡らし、微かに立つ水音が円堂の羞恥心を高めた。
ある程度互いの性器が勃起したところで、ヒロトは動きを止めてもぞもぞと枕元を漁りだした。ローションを手に取り、キャップを外す。
円堂の足を左右に開かせ太腿に手を置いたヒロトは、指先にローションを垂らすと円堂の尻穴に触れた。
「いいん、だよね」
恐る恐る聞けば、円堂はヒロトだからいいんだと優しく微笑んだ。ヒロトはその表情にどきりとする。頬は赤く染まり目を潤ませた円堂のその笑顔は、サッカーをしている時や談笑している最中とは全く違ったもので、性欲を煽られる。ヒロトの股間はさらに熱くなる。

ヒロトは深く頷いて円堂の中へと指を挿し入れた。
「んぐっ……!」
指はまだ一本だ。ローションで濡らしているから特に痛みもない。しかし、不快感が強かった。ヒロトは円堂を気遣いながらも指を動かす。円堂の中は狭く、指を一本入れるだけでもきつい。ヒロトは一度指を抜きローションをたすと、指を出し入れしたり中で折り曲げたりする。
そろそろ慣れてきただろうというところで、指を一本足す。円堂は呻くばかりだ。
「円堂くん、大丈夫?」
さすがに少々不安になり、ヒロトは円堂の太腿を優しくさする。円堂は大丈夫だと言い張ったが、無理をしているのがわかる。ヒロトは円堂の頬に唇を落とすと、まだ萎えてはいなかったペニスを扱いてやった。
「あっ……はぁ、あ」
前を刺激しながら後ろに入れた指も動かす。腹の裏側に向かって指を折り曲げ、すこし浅めの部分を探る。

ヒロトが探していたのは前立腺だった。いつかのためにと思い、ゲイのセックスというものを調べていたのだ。一般的にゲイだからといって誰しもが挿入を含むセックスをするわけではないが、ヒロトは円堂とそういったことがしたかった。しかし自分が満足するだけではなく、円堂にも。そう思い、インターネットを使い資料を漁っていたのだ。

「ひぐっうああっ!」
そのまま探っていると指先に胡桃大のしこりが触れ、円堂の身体がびくりと跳ねた。
見つけた。そう思ったヒロトは、その部分を重点的に抉るように刺激する。
「あっひ、ヒロト、なに、」
怯えるように見上げてくる円堂に無言で笑みを向けると、ヒロトはさらに指を増やした。円堂は痛がる様子もなく、熱に浮かされたような顔で声を上げるばかりだ。
多めに垂らしたローションのせいで、ぬちゃぬちゃという水音が部屋に響いた。眉を下げて必死に声を抑えようとする円堂が可愛くて、ヒロトは円堂の口を塞ぎ舌を入れた。
「んぶ、んむうう」
くぐもった声が口内に響くが、ヒロトはかまわず円堂の尻に入れた指を動かし続けた。

口を離したころには円堂はくたくたになっていた。ヒロトは指をゆっくりと抜くと自分のペニスを軽く擦る。
コンドームの袋を開き薄いゴムをペニスに装着すると、円堂のアナルにもう一度ローションを塗りたくる。そして円堂の腰を両手でしっかりと固定した。



続きます…地味に長い…