※読み手を選ぶ感じ ミストレが嘔吐するのをエスカバが手伝うだけ

気分が悪い。
昨日の晩からどうしようもなく吐き気や目眩がして、立っているのは疎か座っているのも辛い状態だった。
空間ディスプレイを呼び出し、体温をはかる。
39.2。そういえば熱っぽいし風邪気味なのかもしれない。
「…出席日数は足りてるけど…」
休んでしまいたい。
だけどここで休んでしまえば学年次席の座を明け渡してしまうかもしれないし、ましてや学年首席になるなんて夢のまた夢だろう。
今日出席すれば次の日は休みだ。
「…今日だけ行けば…お休みだし…」
ふらついて上手く歩くことも出来ないけれど、とりあえず制服に着替える。
手が震えてボタンを上手くとめられない。
「…ぅ、んぐ…っ、」
まただ。またどうしようもない吐き気に襲われる。
口元を手で押さえつつトイレに向かう。
ふらふらして真っ直ぐ歩けない。
足元にあったコードにひっかかり盛大にこけてしまった。
「いたっ…う、う…ぐ、ぇっ」
転んでしまった弾みで吐瀉物がせりあがってきた気がしたが、口元を押さえて必死に堪える。
「ふ、…ふっ…」
気持ち悪い。我慢すればするだけ嘔吐感が迫り来る。
ここで吐いてしまえば楽になれるのだが吐けない。床が汚くなってしまう。
誰に見せるわけでもない屈辱だが、どうしても吐きたくない。
徐々に喉元へせりあがる吐瀉物。
床にだらしなく足を投げ出し手は口元を必死に押さえる。
助けて欲しい。早くこの苦しみから解放してほしい。
だけど他人にこの醜態を晒すくらいなら死にたい、という矛盾した考えが脳内をぐるぐると回る。
「…エスカバ」
思考回路がぐちゃぐちゃになった脳が身体が求めたのは恋人だった。

:)

続きます。
長々と嘔吐ネタ書きますが許してくださいな。
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