※教師×生徒パラレル

「先生、提出物持って来ました」
「お疲れ、ありがとう」
どさりと机に詰まれたノートを見てため息を吐く。
担任のハゲ親父め、授業中ちょっと居眠りをしていたからって溜まっていた提出物を全て持っていけだなんて酷すぎやしないか。
「重かっただろ、茶飲んでいくか?」
「・・・遠慮します、先生ビーカーで出すつもりでしょう」
バメル先生は生物教師。変わり者で有名だけど顔は悪くないので女生徒にはそこそこ人気がある。
「そんなつもりねえよ、まあ座れば?お前カルスだろ、生物の成績良かったよな」
椅子を引かれ今更「いいです」と断れない雰囲気になったので大人しく座る。
そろりと顔を上げてみると先生は俺の顔をじっと睨むように凝視していた。
「・・・あの、何かしましたか?用がなかったら帰りたいんですけど」
そういえば友人を教室で待たせているな、だとか英語の課題がたんまりと出ていただとか。
気にしだしたらキリがない。何よりも気まずいこの空気をどうにかしてしたくて。
何も言わない先生にこれは無言の肯定というものだろうかと勝手に解釈をして立ち上がる。
「し、失礼しました・・・」
恐る恐るそう告げ引き戸をガララを引いた。
ああこれであの重たい空気から開放された・・・、と安心していられる時間は束の間だった。
「・・・あっ」
俺の左手は先生に強く掴まれていて、教室から出ることは愚か手を振り払う事さえできない。
「あの、先生・・・」
「また来いよ」
「え、」
「・・・また提出物届けに来いって言ってんだ。・・・お前が!一人で!」
先生はそれだけ言い放ち俺の手を離した。
ぴしゃんと閉められたドアの向こうではどさどさとノートが落ちる音がしている。
・・・今度から提出物持っていこ。もちろん、一人で。

:)

匿名様リクエストの教師×生徒パロエスミスです!
なんだかよくわからない内容に・・・なってしまいまして・・・
お互いの気持ちの描写が上手くできてなくてすみません。
リクエストありがとうございました!
お持ち帰りは匿名様のみでお願いします。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -