凍花様リクエスト..エス♀ミス←兄

「ねえねえミストレちゃん、コーヒーと紅茶どっちがいい?」
「どっちも飲めません」
「じゃあココアもあるよー、エスカ持ってきてあげて」
「あの、大丈夫です、お構いなく」
エスカのお兄さんはものすごく面倒くさい。
私のことを気に入ったのかどうかは知らないけれど、エスカの家に行くといつもこれだ。
ノックもなしに部屋に入ってきて「ジュースいる?」「一緒にお菓子買いに行こうか」等と何かと私に構ってくる。
いい人なんだろうけど、うーん。エスカと二人で居たい時もあるし、もう少し遠慮というものを覚えて欲しい。
エスカもエスカだ。ブラコンかどうだかは知らないけどお兄さんが部屋に入ってきても咎める様子もなく普通に過ごしている。
私と二人きりになれなくていいのかな。

そんなある日、いつもどおりエスカのお兄さんが部屋に入ってきた。
さも当たり前のように私の隣に座り、髪の毛を触りだす。(余談だが、エスカは今ジュースを注ぎに行っている。)
「あの、お兄さん・・・」
「なあに?」
「・・・なんでもないです」
「もうミストレちゃん可愛すぎ〜」
ぎゅう、という擬音が適切だろう。
お兄さんの体温がすぐそこに感じられる。・・・抱きしめ、られている。
「あ、あのっこれ、は流石に」
ぐいっとお兄さんの厚い胸板を押し返す。
しかし男と女の力の差は歴然としていて、びくともしない。
がちゃっ、ジュースを持ったエスカが部屋に入ってきた。
恋人が兄に抱きしめられていても、エスカは何も言わないのだろうか。
コップが丁寧に3つのせられたお盆をゆっくりとテーブルに置き、エスカは私達をじろりと見つめた。
「兄ちゃん、それ俺の女だから」
エスカがさらりと吐いた言葉は私の顔を真っ赤にさせるには十分だった。

:)

わけがわからないよ!
凍花様リクエストのエス♀ミス←兄です。
よく分からなくてすいません・・・!
兄ミスも好きなので書いていて楽しかったです。
リクエストありがとうございました!お持ち帰りは凍花様のみでお願いします!

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