陽菜様リクエスト..エスミス


俺は昨日一目惚れというものをした。
相手は修学旅行のバス内でバスガイドをしていた、男。
深緑の艶やかな髪の毛を三つ編みにしていて見た目は女にしか見えない。
白い肌だって華奢な身体だってそうだ、まるで女。
最初はそんな中性的な見た目に惹かれていった。
その鈴の音を転がしたような声をマイク越しではなく素で聞いてみたい。
そんな考えを持っているのは俺だけではないようで。
俺のクラスのやつらも彼に話しかけていて、どうしようもない感情がぐるぐると脳内を駆け巡った。
バスがパーキングエリアで休憩している時に少しだけ話すことが出来たのは今日の占いが1位だったからか。
バスが発車してからもちらちらと何度か目が合った気がしたのは昂ぶったままの感情の所為か。

今日で修学旅行も終わる。
つまり、彼と会えるのもこれが最後かもしれない(いや、最後か)。
最後の勇気を振り絞る。
「一緒に写真、撮っていいか?」
一言一言を大事に紡ぎ出す。
彼は笑って承諾してくれた。欲を言うなれば、メールアドレスを交換したかった。
彼の笑顔を閉じ込めた写真を眺めながらふと思った、修学旅行から2年経った夏のことだった。

:D

すごく萌える設定でリクエストしていただいたのにそのパッションを表現しきれなくてすみません><
陽菜ちゃんリクエストありがとう!
お持ち帰りは陽菜ちゃんのみでお願いします。
・・・そろそろ勉強してきますアチャー
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