ミストレにキスを避けられた次の日もその次の日も俺は他の女と寝た。
ただ一つだけ変わったのは、少し早く帰るようになったこと。
帰ったときにミストレがあのダブルベッドにいなかったらと考えると正直辛かった。
じゃあ浮気はやめろって思うやつもいるかもしれない、だけどそれはできない。
前にも言ったように、結婚するまでに色んな女と遊んでおきたい。
「顔色が悪いな」
同僚のバダップはコーヒーを啜りながら俺にそう吐いた。
顔色が悪いことに自覚はある。
まず一つ目に寝不足なこと。
女と寝て帰って半分あけられたダブルベッドで眠ろうと思うが、朝起きて、もし・・・もしミストレがいなかったら?
そう考えると恐ろしくて目を瞑ることもできなかった。
そして二つ目にミストレの機嫌が恐ろしく悪いこと。
俺が挙動不審なことに不信感を覚えているのか明らかに避ける。
いつ別れ話を切り出されるかひやひやしている。
ミストレだけを大事にしたい、が遊び癖がついてしまった俺にそれはできなかった。
でも一つだけいえるのは俺が本当に好きなのはミストレだけだということ。

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