「おわ、っと!」
「大丈夫か、円堂?」
「へいき!早くいこーぜ!」
自転車の荷台にちょこんと座った円堂を確認し、発進する。
円堂が軽いとはいえ、二人ぶんの重みが加わった自転車は重い。
ペダルを踏みしめ自転車を進める。
「なあ豪炎寺ー」
「なんだ円堂、うまく聞こえない」
風を切る音が凄くて、円堂の声があまり聞こえない。
「ごーえんじー」
ただひたすらに俺の名前を呼んでいる円堂が可愛くて、先程よりも強めにペダルを踏んだ。
円堂は後ろを向いて荷台に座っている。
ああ、背中越しの体温がもどかしい。

:D

二人乗りでもいい。二人乗りが、いい。
紫陽様への相互記念です!ありがとう!
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -