「ミストレ、そういうの止めないか」
何を、と返すとサンダユウはため息を吐きながら俺の腕を掴んだ。痛い。
「離せ」
サンダユウが嫌だと呟き更に強く腕を握った。
「っ、痛いって言ってる、だろ」
無理矢理腕を振りほどくとサンダユウが俺の頬を叩いた。
「サンダユウッ・・・なんなんだよ!ふざけるな!」
なにが不満なんだと問えばサンダユウはゴミ箱を指差した。
そしてそのままゴミ箱の中身をひっくり返す。
中からは大量の手紙が零れ落ちた。
「・・・これ、女の子から貰ったんだろう」
「・・・そうだけど、何」
「開封もせずに、捨てるのか」
顔を歪めたサンダユウにそうだよと返すと彼は目を見開いた。
「この子達が、どんな思いで手紙に思いを認めたか分かってるのか」
「ふん、知らないね。それに俺はこの子達を知らない」
サンダユウの手から手紙を奪い取りびりびりに破いてやった。
床に散乱する手紙だったものを踏みつけ靴下を脱ぐ。
「これ、片付けておいてよ」
サンダユウは黙って手紙と靴下と片付け始めた。
そして片付け終わると俺に一言こう言った。
「ミストレのそのプライドの高さ、いつか身を滅ぼすぞ」
そのまま部屋を出て行ったサンダユウに叫んでやりたかった。
プライドもくそもない奴にプライド云々のことを言われたくないね!

:D

今日の授業中の産物です。
勉強しろって話ですね!
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