※死ネタ

銃声が響く戦場に二人の兵士が佇んでいる。二人は壊れかけた教会の壁に凭れて隠れていた。
精悍な顔つきをしたエスカ・バメルという青年は足に重傷を負っており、誰が見ても戦える状態ではない。
もしかしたら歩くことさえできないかもしれない。
深緑色の中性的な顔をしたミストレーネ・カルスはエスカの胸板に背を預け荒い息を整えている。
「・・・なんでなんだよ、なんで・・・バダップに連絡が取れないんだよ・・・」
「敵陣に乗り込んでいるか若しくは・・・」
エスカはそう言いかけて口を噤んだ。
「エスカ・・・?」
「静かに、・・・足音が聞こえる」
ざくざくと戦場の土を踏みしめる音が聞こえる。
エスカとミストレーネは身体をぴったりと寄り添わせてその音を聞いた。
息を潜め、瞬き一つ許されない空気が一面に漂う。ここで見つかってしまえば助かる保障はない。
ミストレーネはかすり傷程度ですんだものの、エスカは足を負傷している。
エスカが吐息を含んだ小さな声でミストレーネに告げた。
「ミストレ、もし敵軍に見つかったらお前だけで逃げろ。お前なら逃げ切れるはずだ」
「・・・は?何言ってるのさ」
「俺は足を怪我している。お前まで巻き込むわけにはいかない」
そう言うとエスカはミストレーネに軽く口付けをした。
「エスカっ・・・」
思わずミストレーネが声を張り上げた、瞬間。

パアンッ。
乾いた音がエスカとミストレーネの身体を貫いた。

「・・・っ、ああっ」
ミストレーネはエスカの胸に顔を埋め必死に痛みに耐えようとした。
「・・・もう、いないみたい・・・エスカ・・・?」
何度名を呼んでもエスカは目を開けず、ぐったりとしたままだ。
そのままエスカの胸に耳を当て、生きている証を求める。
しかしエスカの鼓動はミストレーネの耳には聞こえない。
身体もだんだんと冷たくなっている気がする。
戦場に一人残されたミストレーネの瞳から、涙が零れ落ちた。

:)

このあとミストレはエスカ抱きしめたままその場にずっと座っています。
探しに来たサンダユウに保護されます。
しかしそのあたりを文章にできませんでした詰んだ・・・
意味わかりませんよねすみませんアッー
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