▼04/19 奥手×純情_4
一個前の続きです
気まずい空気が流れる中、俺たちを繋ぎとめるものは繋いだ手だけだった。 ミストレはずっと俯いたままだし、そんなミストレに話しかけるほど空気が読めない俺ではない。 「・・・ねえ、エスカ」 あだなではなく本名で呼ばれどきりとする。 沈黙を破られ振り向くとミストレは真面目な顔をしていた。 「何」 「私と居て、楽しい?」 大きな黒目勝ちの瞳を揺らしミストレが問うた。 「私は楽しいよ、だってエスカは私のこと大切にしてくれるし我侭言ったって最後まで付き合ってくれる・・・エスカは、楽しい?」 俺の手をしっかりと握ったミストレの手が汗ばむ、きっと焦っているんだ。 ゆっくりと口を開く。 「俺は――」
:D
次で終わるといいな。
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2011/04/19 00:25(0)
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