Poem | ナノ
一言記念日

おはよう

朝のたった一言
初めて交わした言葉

恥ずかしがり屋の私は
あまり声を出せなかったけれど

おはよう

小さく告げる私を
彼は笑顔で見守ってくれた

優しい人なんだと思った

初めての恋の瞬間
それは朝のたった一言で

嬉しい気持ちでいっぱい

自然と表情が緩みながら
何も書かれていない手帳を開く

今日は彼と二人きりで
初めて言葉を交わした日

『一言記念日』

忘れないようにそう書き込んで

愛しそうに抱きしめる

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