存在の消去 消えない想い

夜桜が舞うこの丘で
私は貴方に祈り、願います

この争いに《存在の消去》が必要だと云うのなら、

どうか貴方の力で
《私》という存在を消し去ってください

それだけで永遠に続く殺戮の連鎖が解かれるのだから

多くの人々が哀しむことの無いように

私は終焉を歩みます

私が各々の記憶から消えても
哀しむ者は貴方くらいでしょう

だからこそ貴方の記憶は
《私の想いだったもの》が守ります

消え去る私を覚えてるのは貴方だけ

唯一の人が貴方で私は幸せです

だってそうでしょう？

私に逢いに来るのは貴方くらいしかいなかった

私を好いてくれたのは貴方だけ

出逢うまで触れることの無かった感情に、想いに

いつのまにか私も惹かれてた

だからこそ
それだけで私は救われる

その時が来たら
微笑って私を逝かせて

私も人々の夜明けに…

…貴方だけに
最初で最後の微笑みを贈るから…

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