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きみの心に触れさせて(HAYATO)

(HAYATO≠トキヤ設定)


一日の始まりは君の声。

「おはやっほ〜!春歌ちゃん」

「は、HAYATO様もおはようございます!」

久々に一日中オフの日がとれたから僕は彼女の家へ遊びに来ている。

「ソファーにかけてくださいね」

「うん!」

そこには使い込まれたグランドピアノがあって、来る度に彼女オリジナルの曲を聴かせてもらっていた。

「今日の春歌ちゃんも可愛いにゃ〜」

「…そう言って頂けたら嬉しいです」

「君はいつでも可愛いの!自信持って!!」

クスッ

「そう言うHAYATO様は、すごくカッコイイですよ」

軽やかに鍵盤を弾く姿は音楽への気持ちが伝わってくる。作曲へ彼女自身のイメージを込めて喜怒哀楽だったり、いろんな情景が想像された。

彼女の曲を耳で感じとって身体に染み込ませる。日常生活で至福の時。

「弾いてくれてありがとにゃ」

「私もHAYATO様に最初に聴いて頂けて嬉しいです!」

幸せそうに目を細める君に、僕まで暖かい気持ちになる。

「今の曲はすごく優しさが滲み出てたよ」

「そうですか?」

「春歌ちゃんらしさが溢れてたもん」

「ふふっ、ありがとうございます」

彼女の微笑みは僕の元気の源になる。やっぱり疲れてたり悲しい顔よりも笑顔が1番可愛くて大好き!

「次は僕が歌ってあげるにゃ!」

歌うのは、君が僕のファンになったきっかけの『七色のコンパス』。即興のアカペラだけど、耳を澄ませて聴いてる姿に僕は癒される。

『ありがとうございます!HAYATO様の歌で1番好きです』

『春歌ちゃんは褒めすぎだにゃ〜んっ』

お返しにデコチューしちゃった!あまりにも幸せそうで可愛い表情だったから。

君に歌を届けたい、僕さ春歌ちゃんが大好きだよって歌で伝えるから。

だから、これからも君は曲に気持ちを乗せて。

そこにちょっとでも僕の事も含まれてたら幸せ。


title by 確かに恋だった
無防備な君に恋をする5題








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