突然の始まり
君と出逢ったのは桜の下
一人になりたくて
教室を抜け出した時
風に舞う花びらに誘われて
足を運んだ場所
静かに眠っていた人
誰かがいるなんて
ありえないはずなのに
でも 此処で確かに眠る
君がいたんだ
寝顔を見ていると
ゆっくりと瞳が開かれていく
君には見覚えがない
初めて会ったからなのか
ひどく戸惑ってしまう
何を言えばいいんだろう
感じたことのない気持ちに
もやもやする
すると 君は不思議そうに見つめながら
-どうかしたの?-
澄んだ声で問いかけてきたよね
僕の頬に手を添えて
突然の事に
ほんの少しの驚き
とてつもない恥ずかしさ
鼓動がうるさく早鐘を打っている
過去を思い返せば
この瞬間に恋に堕ちていたんだ
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