「…ペンギン」
「…なんだ」
「手、繋いでもいいか?」
「……ああ」


「ペンギン、」
「…なんだ」
「キスしたい」
「ばっ、」
「嫌か?」
「…嫌、じゃない」
「……そうか」


「ペンギン」
「…なんだ」
「大好きだ」
「……」
「愛してる」
「………」
「ペンギン、」
「おれも、…すきだ」
「…うん」











「なんっなんだよあのバカップル!!!」
「ユースタス屋、それ死語」
「るっせぇよ!なんだよあいつらここ通学路だぞ!?馬鹿じゃねェのか!!」
「お互いしか見えてねェんだよ。幸せそうだしほっとけ」
「…くそ…」
「何、羨ましいの?飢えてんのかユースタス屋?」
「誰がだこの野郎」
「ふふ、怒んなよ」
「だああああ離れろクソファルガー!!」
「おれに命令するな」
「羨ましくねェっつってんだろ!!」
「おれは羨ましい」
「……え」
「だから、ペンギンとキラー屋が羨ましい」
「……」
「ユースタス屋」
「…ちっ」
「はは、しあわせー」











「どっちもバカップルだろバーカ!!!」
「…シャチ、五月蝿い。あと泣くなって…」
「泣いてねェよヒートのアホー!!!」

****
タチの悪さは
(無自覚)キラペン>>>キドロ(確信犯)
被害を被るのはシャチとヒート。
ヒーシャチもいいじゃない!!!

(20120511)



BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
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