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ベクトル





君の隣に、いつも私が立っていれた事も

君が、君にとっての“特別”な誰かを見つけていなかった事も

君がいつも、私に向かってだけ笑いかけてくれていた事も


全部、全部…幸せで、奇跡みたいな事だったんだって



気付いたのは、今頃だった。







この想いは―…過去形で伝える事しか、許されない。