北に眠る
白に染みていく赤
春が逃げて行く
闇さえ飲み込む
翌日に死ぬ
そこからの風は冷たい
移ろいに気付かない人
最期の追憶
君に贈るつもりだった永遠
どうして君は来ない
まだ半袖半パン
悪魔が旅立つ日
心拍数が崩壊する
溶けないあなたの正体は
蘇生した魚は青
自分の誕生日を知らない私がキリストの誕生日を祝う
温まり過ぎた気がした
心が凍ったのは寒さのせいではなく
落ちていく雪と涙
弱い生き物を置き去りにして
まだ温かさの残る死体
晴れてしまうのが怖かった
狂笑クリスマス
お相手はお決まりでしょうか
サンタというよりはサタンだろう
この恋の届け先が分からない
あれもこれも一緒に燃やして
夢を見ていた日々とはお別れだ
思い出の時差