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2024/01/12

【全体の感想】
面白かった!!!!
かまいたちの夜のこと数多あるホラーゲームの中で断トツに怖いと思ってるんだけど、それも踏まえてめちゃくちゃ面白かったな。テキストが自体が良いからホラゲー枠というより小説として好きだなと思う。
私はずっと「心の動き」の描写に弱くて、「他者から見ると一見意味不明な行動でも本人的にはちゃんと道理が通ってる」がわかる描写・心が揺れ動いて行動に至る過程を見るのが好きだから、主人公が4人いてそれぞれの視点からゲームを進めていくシステムがものすごい刺さった。うわー!この人こんな風に思ってたんだ!?って描写がある度笑った。
2はトリックとか犯人わからなくても一本道だから総当たりでクリアできたんだけど、3は主人公の選択肢が他の主人公にも影響してくるから凄い難しくなってて、何度も何度もやり直したから逆に愛着ある。犯人わかっても真相はわからなかったで終わっちゃうし、ちゃんとトリック見破ってワード入力しないと進めない。でもそこが面白かったな.....。


【キャラクターへの感想】

・透(主人公1)
ずっと透視点でやってたから特に何も思わなかったけど、他の主人公でプレイすると「無神経」とか「図々しい」「詮索好きで厄介」とか思われててめちゃくちゃ笑った。透視点だとそんな描写ないのに、別の主人公でやると詮索好きで目がキラキラしてるカットがあって面白!!になった。だって本当にそうなんだよ...「信用できない語り手」じゃないけど、本人には自覚がないから図々しい性格の描写が控えめ・存在しないことになるの本当面白い。人間ってそうだよね😂😂になって好き。

・俊夫(主人公2)
2だと全然そんな感じないのに、3で俊夫視点になった途端めちゃくちゃ失礼なことばっか考えててウケた。
でも単純に性格悪いというよりなんか悪口の発想にリアリティがあるというか、まぁな?!って納得できる部分が多いというか、「“俊夫は”こう思うんだな😂」っていうパーソナリティがわかるので好き。一周回って面白いすらある。美樹本と仲悪いのも性格出てて好きだし...。
かまいたちの夜、全員そうなんだけど結果的に人殺しになってもシンプルに嫌なやつはいないというか、かといってわざとらしい同情を誘うような話がある訳じゃなくて良い。あまり他のメディア出すのもなと思うけど、スカッとジャパンみたいな「作られた嫌なやつ感」がないというか...。とにかくいい塩梅で人間らしさ、リアリティを感じる性格で好き。
番外編のギャグパート、美女の誘惑でバカになっててそのバカさ加減が面白くて良かった...。

・啓子(主人公3)
啓子はなんというか本当に...憎むに憎みきれないみたいな感じだ。
いつもスナック菓子を食べてるぽっちゃり体型で、なんというか抜けてるというかあまり人から好かれないタイプで、それでいて性格もそんなに良くない(わりと失礼なこと考えてる)し、ネタバレすると一番のバッドエンドでは真犯人含めて皆殺しにしていく人なんだけど、なんか...憎みきれないのよな...。
美樹本のことが好きなのか?!って匂わせが最初の段階であったんだけど、美樹本は親友の可奈子と付き合ってて、ずっと啓子...さぞつらかろうて...😢とか、美樹本隣に座ってくれたじゃん!良かったね!!ってすちゅは喜んでた。
でも本当に好きだったのは美樹本ではなく可奈子で........。それがわかるのはクリアした後なんだけど、マジでずっと美樹本が好きだと思ってたからえ...なんか思ってたのと違うんだが...、、、になってた。すちゅが啓子を心配した気持ちも良かったじゃん!って喜んだ気持ちも全部全部見当違いで、はー....みたいな。

・美樹本
こいつのことを語らねばなるまい...。
なんかちょいちょい攻撃的でそういうところ嫌なんだよな😂って笑ったり、可奈子と一緒に住んでるの?!やってんな!!になったり、男組で協力して真犯人に立ち向かったから仲間意識もあり、本当に色々な感情になったんだけど、番外編でゲイのショタコンと言われてて全ての思考が停止した。
その番外編自体ギャグ要素強いから実際本当のことか微妙なんだけど...(??)。
美女の誘惑に負けず地下ダンジョンをクリアしていく話で、透と俊夫が骨抜きにされてる中美樹本1人だけが全然平気で戦ってくれるんだけど、それはショタコンだからで...「ショタあります」って張り紙がある部屋の誘惑に勝てず「俺は癒されたいんだ!!!」って行っちゃったり...すちゅは「.......え?.....え....??」になった。その後透の姿した幽霊にキスしたり...なんか...。
つまり啓子可奈子美樹本の三角関係って同性愛者が2人いて、可奈子だけが異性愛者で、それでぐちゃってなってるってこと....?!?って度肝を抜かれた。
なんか調べたら1と2のサブストーリー(パラレル??)でも美樹本×透のエロ回があるらしいし...そんなことすな...怖いわ...美樹本に関してはこれで全部持ってかれた。34歳のショタコンおじさん、マジで勘弁してくれ(ボスを思い出すため)。

・香山さん(主人公4)
我らが香山さん。
良くも悪くも大阪のおじちゃんで社長をやってる人。
2では夏美こと若いねーちゃんと再婚してて、あんまり印象良くなかったけど3で完全に挽回した。
序盤で死んじゃったんだけど、最後の最後で復活してマジで激アツだった。え!!!生きてたの?!?!で透もすちゅも超盛り上がった。
アイコンが天冠(幽霊が頭につけてる三角のやつ)を取り払っていい顔してるのに変わってたのも最高だし、そこからまた香山さん視点に戻るのも超面白いし、幽体離脱して夏美が成仏できない原因になってる呪霊を祓いに行くの良かったし、こんな面白いゲームあっていいんだ!!!になった。
聞くところによるといきなりファンタジーすぎるって批判もあったらしいけど、すちゅは全然面白いと思ったしそもそも香山さんの復活が嬉しかったし、誰も死なないエンドで最高じゃん!!になったし、このパートで完全に3が一番好きになったよ...。

・春子
香山さんの元奥さん。
今回のストーリーは夏美が成仏できるように殺人現場となった館でお祓いをする話なんだけど、その手伝いで呼ばれた人。
マジそんな都合よく元奥さん利用すなとしか言いようがないんだけど、春子は全然気にしてなくてめちゃくちゃ美味しそうなご飯作ってくれたりお世話してくれたり美味しい紅茶やコーヒーを淹れてくれてお前だけは死ぬな!!!になった。本当いい女すぎる。
終始春子ー!!!と萌えてたんだけど、実は真犯人の協力者では、、、はぇ、、、になったのもいい思い出。
村上(真犯人)との馴れ初め聞いてるとマジで春子は意志が強い男に逆らえないタイプでズブズブになった結果ここまで来てるらしく、香山さんといい村上といいアンタの男の趣味はなんなんだ.....になった。しかも「悩みを聞いてるうちにそういう関係に...な」って村上が言っててハァ、、、したんだ、、、とショックを受けた。俺の春子が........。

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2023/12/25

【SV全体への感想(いい話じゃない)】

・SV、プレイ中はそこまでだけど振り返った時にトラウマを刺激されることが多くて全体的に無理だな....と思う。
元々学校が舞台であること自体ちょっと胃が痛いんだけど、でも学園系の作品=嫌いって訳じゃないから、多分すちゅ的「学校の嫌な部分」が多いんだろうなと思う。
・碧の仮面で特に思ったけど「それを好きになれないのはおかしい」みたいな、学校で感じた圧迫感があって苦しかったのかもしれない。
自分はオーガポンをどうしても好きになれなくて、でも話の流れとしてはそれが許されないというか、「オーガポンを好きになる」「そしてオーガポンのパートナーになる」を強要されてると感じてつらかった。
ポケモンとトレーナー、お互いが同じ気持ちになって初めてパートナーになれる、どちらか一方の気持ちだけでは良くないよ、みたいなことをアニポケで言ってて、それが印象に残ってるからオーガポンの気持ちだけが尊重されてるあの話に対して「すちゅの気持ちはどこにいっちゃうの😢」になって苦しかったというか。勿論スグリの気持ちに対しても同じように思うし....。
本編も同じでネモボタペパと仲良くすることを強要されてる感じがして苦しくて、自分は自分が選んだ好きな人としか一緒にいたくないと思ってるのに、ゲーム側が提示した同級生と仲良くする展開と、学校側が提示したクラスメイトと仲良くしなきゃいけない環境がリンクしててあの頃のつらかった記憶を思い出して苦しいというか....。
・ゲーム全体を通してなんかこのゲームにおいてすちゅの意思っていらないのかもなと思えてくる。ずっと主人公と心が乖離してるしトラウマを刺激されてるのに、SVはキラキラした物語としてずっと遠くを歩いてて苦しい。無神経に傷付いた心を触られてる感覚。ネモボタペパやオーガポンと仲良くしないとゲームが進まないシステムそのものが意思を否定されてる感じがして嫌だ。ゼイユにも責められるセリフがあるのも本当につらい。ゼイユのこと好きだ🎶と思ってたけど、オーガポンを好きになれないすちゅのことは否定するし拒絶するんだなって事がわかってかなり精神的にきてて、こんな事ならSVなんて最初からやらなきゃ良かったとさえ思った。
・不登校の時、明るくて人気があって学級委員もやってた子に学校楽しいからおいでよ!みたいな手紙を貰ったことがあった。その手紙には友達と撮ったプリクラが貼ってあって、当時誰も信用できなかった自分には「何もわからないくせに........」と思って余計行きたくないと思ったんだけど、ネモに会った時その子を思い出して心がキュッてなった。
勿論ネモは全然悪くないんだけど、明るくて人気があって生徒会長をやってるって部分で「また学校行かないことを否定されるのかな............」と思い出して、だからゲーム開始時点でわりと心を削られてた。
・ペパー本人に関してはいい意味で何も思ってないんだけど、ボタンと絡んだ時にめちゃくちゃキレてて「自分もこういう風に怒られるのかもしれない」って心がすり減ってた。そういう会話がすぐ近くで展開されてること自体も苦しいし、何より怖い。怖いって感覚がふって上がってきてもう無理になっちゃった。
・ボタンは普通に何でそんな酷い言葉が平気で出てくるんだろう...............ってところで本当に引いてるしだから人から嫌われるんだよって思うし本人がそのことに何も気付いてなくて“いじめ”として認識してるのがもう、あぁ..........になる。そもそもSVにおけるいじめとか不登校の解像度が低すぎてそこもよくわからないんだけど....プレイヤーからスグリへの反応を見ればわかるけど反撃したところで「何?😅」になるのが関の山なんだよ....怖気付いたり自主退学する選択肢、あるわけない。
日常会話でその都度キツいこと言われるの友達として以上に人として無理すぎてもう関わりたくないし、ネモボタペパの3人が仲良しになれたならもうその3人でいればいいんじゃないかな.....すちゅはもう無理だよ......。
・スグリは初見え?!めんどくさ?!になったんだけど、それは執着が自分に向けられているからであって、第三者的にあの状況を考えると本当に可哀想だなと思う。
まずオニさまの存在をスグリに隠したことが問題だと思ってて、それがゼイユとスグリだけの話だったら姉弟喧嘩で済むのかなと思うけど、全く関係ない主人公が関わったからおかしくなったんだと思う。
オニさまのことを今日知ったような主人公がいきなりずっと憧れてたオニさまに会って、別にそのこと自体は不可抗力だけど意思を持って隠されたことに傷付いてるんだと思うし、更にお姉ちゃんと2人でこそこそお面を返しに行ってる....自分にはっきりと嘘までついて...なのに主人公はそのことに全然負い目もなくて果てにはオニさまをゲットする.....普通になにそれ....ってなるよ。正直自分が同じことジラーチでされたら本当に泣いちゃうし許せないし訳わからなくてずっとずっと恨むと思う。
だからスグリの攻撃性は肯定できないけど傷付いた気持ちは十分わかるし、あまり責められないなと思う。責める部分は攻撃性のところだけで良いんじゃないかなというか。これに関しては100主人公が悪いと自分は思うし、スグリがああいう性格じゃなくて1人で落ち込んで苦しんで学校行かなくなるタイプだった場合の方がよりヤバいと思うから、怒りをエネルギーに変えて努力する方向にシフトできたのは良かったんじゃないかな....そこで弱さへのコンプレックスを他者への攻撃に転換してることは良くないんだけど....スグリが不登校になってご飯も食べられなくなる展開の方がずっと心おかしくなってたよ。
でも円盤で本当にオーガポンはスグリのところへ行かなくて良かったね?!?と思ったし、仮面の時点でもスグリがゲットすれば良かったとは全く思ってない。これはあくまですちゅのデータ上の話で、普通はゲットする方がいいと思ってるんだけど、少なくともオーガポンと心が通ってないすちゅのところにいるよりは、誤解も解いてくれたし村長さんもいっぱい遊びにおいでって言ってくれてることだし村で温かく生活するのがいいんじゃないかな....と思う。そんな気持ちもSVでは許されないんだけど....。
・オーガポンを好きになれない理由として一番大きいの、「オーガポンの気持ちだけが尊重されていた」って部分かもしれない。自分は昔から蔑ろにされる側でそのトラウマがあるから苦しかったし、でもオーガポンはそんなこと全然わからないと思うし、ゼイユもそんな風に思うすちゅがおかしいよって言う気がして...。また誰かの気持ちが尊重される裏で否定されるんだって思うと苦しい。
スグリへの対応から主人公のこと本当に冷たいし無神経だなと思ってて、だから主人公を好いてるオーガポンに対してあまり感情移入できない部分がある。
本当に別にスグリが好きだからとかではなくてそれとは全く別の感情で、スグリのことが無理なのは仕方ないしわかるけど、村人の誤解を解いてくれたのは独善だとしてもそこは普通に感謝すべきなんじゃないかな....と思うし、ともっこへの反応が憎しみではなく怯えなのが心の描写としてあまりわからなくて、......?になるというか。乙女ゲームの主人公みたいで苦手だなというか.........。
・本当にトラウマを直接的ではなくても掠めるようなタッチで触れてくるお話が多くてSV、無理だ.........になる。無理な部分が多くて好きになれる要素がグラフィックの綺麗さしかないみたいな..........。
でも突き詰めるとキャラがどうこうというより脚本家の人と思想が合わないんだと思うし、憎むとしたらそこかもしれない。すちゅが苦手とするものをキラキラで綺麗なものだと思ってるんだろうなって感じがある。それが一番つらいかもしれない......SVは善意で触れるけどすちゅには痛みでしかないみたいな、だから理解もされず許容もされない苦しさがある。
今まで育てたポケモンがSVに集まってるからしないけど、最新作が出てそっちにポケモン移したらもうデータ消してもいいくらいかなり...自分にとってはつらい作品だった。

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2023/10/16

【35話「たかが手のひらが光ればいい(後半)」についてA】
前回からの続きです。
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『父の偉業を語るトビシマの声に喜びは一切感じられなかった』
『彼はこの程度の恐怖にはもう心が感じづらくなっているのか、そこに動揺の色は一つも浮かんでいなかった』


もう、麻痺しているんだよ な........。
擦り減ってる....心が......。
バハギアのエネルギーが食い潰されるように、ボスの心も食い潰されていったのかもしれない。はぁ....。


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『あまつさえ、私に──資源問題は、貴様がなんとかすべきことだろう──などと、言って』


つらすぎる............でも現実的にゼンテイさんみたいな親ってこういうこと言いそうだよね..........(泣)
この台詞酷すぎるけどリアリティの面ですごくすごく良いな.......と思うので終わる(??)


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『私に父を止めることはできない、と、そう悟ったのはその頃です』

そうなのよな。親の行動って子供じゃどうにもできないこと、多いよな.....。
どんなに親が間違っていても子供にはそれを押し通せるほどの力がないし、親は権力的にも金銭的にも(特にゼンテイさんは)どうとでも押し潰せるものなんだよなぁと悲しくなるよ。。。


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『私はあのとき、本当に、これでバハギアは救われたと思っていたんです。父への憎悪も恐怖心も失望も、何もかも火にくべることができたと、そうあの火の海を見て思っていました』


これすっごく良いよなぁ。
客観的事実を言えば「森を燃やした」ということに他ならないんだけど、ボスにとっての意味合いは「これでバハギアは救われたと思った」「父への憎悪も恐怖心も失望も、何もかも火にくべることができた」という独特なフィルターがかかっていて、だからボスの中では筋が通っていて....。
そう、そうだよね.....と思う。
「一見意味不明な行動でも、本人の中ではきちんと筋が通っている」というリアリティを感じて本当に良いなぁ.....。


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『「……パームくんも?」トビシマはわずかに逡巡したのち、問いかけた』


シンプル好き(バカオタク)
なんかずっとボスパムのボスではなく“トビシマ”という一人の人間として読んでたから急にボスパム要素を浴びてオホホ.......になった。
これ最初「パームくんももう釈放されているのですか?」って確認の意味だと思ったけど、読み返して考えると「”あの“パームくんが復興活動を........?」ってニュアンスとも取れるな....後者かな.....。
兎にも角にもここでパームくんの名前があがるボス、パームくんのこと好きなんだね...という感じがしてオタク萌えしてしまう。愚かっちだよ。


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『ボスがやるならやるよ、の一点張りでしたから』

『この言葉を聞いてトビシマは俯いたが、けれどもそれは決して落胆や悲しみのためではなかった。
彼は微笑んでいた。少し仕方のなさそうな、それでいて心からの安堵を感じさせる笑みを彼は浮かべていた』


オホホ.................(オタク顔)
ボスってパームくんのことよく「仕方のない子ですね」って言うんだけど(AIノベルで死ぬほどやってる)その言葉の裏には「かわいいですね...」が隠れてるのよな。完全に惚れた弱み。
多分きっと「相変わらずですね、パームくんは...(すごい嬉しい)」みたいな気持ちなんだろうな....。
罪人となって裁判を受けた身なのに、全くいつも通りに、当然のように「ボスがやるならやる」と言い切るパームくん、そりゃ愛おしいよな。
だってそれってついてきてくれる事が前提の返答だものな....「復興作業をやるならついて行く」じゃなくて「ボスがやるならやる」だからね.....良かったね、ボス.......。
普通にここボスパムオタクとして萌えすぎて助かった(愚)。


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『ふらりとトビシマは立ち上がった。
それから、一歩階段を上る。一段、もう一段と上るうち、力なかった彼の足取りが次第に力強く蘇っていく。誰のためでもなく、なんの力も借りず、ただ彼自身がそうした。
誰の意見も聞くことなく、父の顔色を窺うこともなく、彼自身がそう選んだのだった』


”良“。。。。
やっと自分の意思で歩いていけるの、これまでのボスの人生を考えると涙ポロポロすぎる。。。
やっとボスの人生に朝日が差し込んだような、そんな日としか思えないよ(泣)
ボスを照らしてくれた朝日はヌムリネさんで、ずっと夜にいたボスに寄り添ってくれたのは月であるパームくんという対比、胸に抱いて生きていたい(??)


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『トビシマは自分の方に差し出されていたヌムリネの手をぐっと握った』


このヌムリネさんが手を差し伸べてくれるシーンって多分今年の1月とか2月とかに考えてたような...もうちょっと後かな....とにかくわりと前から構想があったと思うんだけど、あの時よりずっとずっと柔らかい顛末ですちゅは泣いてしまう。
構想の段階では奉仕作業に手伝いに来てくれたヌムリネさんと休憩がてらぽつりぽつり話す展開だったので、こんなにしっかり向き合ってくれて....本当に....感謝してもしきれないよね......。
手を差し伸べてくれて本当にありがとうだし、ボスも一歩踏み出せて良かったねぇすぎる、、、
和解というにはあまりにも温かいお話で本当に良いなぁ.......。

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2023/10/15

【35話「たかが手のひらが光ればいい(後半)」について@】

ボスという人間をこんなに大切にしてくれてありがとう、という他ないのよな..............。
ボスって描写する上ですごく気を遣う人だと思ってて、やっちゃいけないことが多いというか。
大きな声では喋らないし、オーバーリアクションはしないし、発する言葉も慎重だし、何よりああいう子供時代だったのでどこか仄暗さも背負ってる人だから、兎にも角にも描写するのって結構骨がいることじゃないのかなと思う。
だからこんなにも間違いなくボスその人だなって思える文章ってすごいことなのよな。
これは12話の時からずっとそうだけど....まほりんの描写するボス、すごいんだよ....これは声を大にして言いたい....。

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『トビシマは周知の通り、バハギア地方の開発事業を一手に担うトリリオン・ホールディングの代表ゼンテイの一人息子である。
彼は物心ついた頃からゼンテイによる厳格な英才教育を受けており、そんなトビシマの恵まれた環境は様々な人間による羨望を集めたが、じつのところそれは、誰もが羨むようなものではなかったのだ。』

ここ、すちゅがボスを通して伝えたいことの1つが詰まってて嬉しい。
恵まれた環境、家柄、財産、知力.......そういうものって一見羨ましいものだけど、人間の幸せってそれだけじゃないよねと思ってるのよな。
愛の方が、ずっとずっと大切なんだよ。
「愛情だけが心の隙間を埋めることができる」はすちゅが大切にしてるメッセージの1つなんだけど、ボスはゼンテイさんが愛してくれなかったから、心にぽっかり穴が空いている人なのよな。
パームくんはボスを愛してるし、ボスもパームくんを愛しているけど、「父親に愛されなかった」というどうしようもない傷がずっと埋まらなくて、悲しんでる子供みたいな人。
その傷はお金だったり社会的地位じゃ埋まらない、愛でしか埋めることはできない。そういうメッセージを込めた設定(もはや設定というのも違和感がある)です。

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ゼンテイさんについて、バックボーンは一応考えてあるんだけど漠然と「こういう理解できない怖い人っているよね」と捉えてるところがある。
ゼンテイさん自身コンプレックスを持ってる人なので、それを埋めるためにボスに対してああいう教育方針を取ったんじゃないのかな。
可能性を考えるなら、「自身が優れていることの証明」とかかな.........。
ゼンテイさんの父親も社長で、お兄さんと後継者争いをしてた過去がある。
それで兄を負かそうと色々頑張ってたんだけど、兄がぽっくり亡くなってしまい、繰り上がり式に会社を継ぐことになったのがずっとずっと心に引っかかってる人。
自分の方が優れてるのに、”お兄さんが亡くなったから社長になった“と周囲に見られることがどうしても我慢ならなかった。
だから父親に、周りの人間に、そうではなく実力で社長を務めているのだとわからせたかった...そういう欲求がずっと根底にあった。
恥をかくことも嫌いな人だったから、子供がみっともない行動を取ることは自分の顔に泥を塗ることと同じで、許せなかった。
ボスは自身の優秀さを裏付けるアクセサリー...とまでは本人も考えてはなかったけど、無意識でそういう認識をしていたのかもしれない。
結婚相手も家柄で決めたあたり、もうそういうブランドでしか人を測れない人なのかもしれない。
優れたブランドである(と周囲に認識させる)ことに意義を感じる人間だから、ボスに対して徹底的に良いもの...を押し付けるのは割と筋が通ってるのかもしれないな。
逆にみっともないもの(とゼンテイさんが認識したもの)をボスに与えることはボスにとっても良くないと捉えてそうだし、ある意味「良かれと思って」なのかもしれない。本当はそんなこと全くなかったんだけど...。

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『ゼンテイが開発したものの中で最も優れたロボットになること』
『それこそトビシマが人生において課されたただ一つの使命であり、ゼンテイがそれ以外を望むことはなかった』

悲しすぎる....................。
こんな親がいてたまるか..................(自分で生み出したのに.......)。
マジでここ読んだ時悲しくて涙ホロ...になってた。
でもゼンテイさんにとっては全部全部筋が通ってるのよな😢
上でも書いたけどやっぱり「最も優れたロボット」にすることがボスにとっても幸せであると考えていたのかもしれない。認知の歪みすぎる。
だからボスが真っ向から反抗したとして、「ここまで育ててやった恩をお前は」とか言うんだろうな、、、でもゼンテイさんからしたらそりゃそうなんだよ、、、立派な家に住まわして、どこに出しても恥ずかしくない教養と常識を身につけさせ、悪い道を歩まないように人間関係を徹底させて、社会的地位も授けて..........。
ボスはそんなのよりただ一人の父親として抱きしめてくれる方がずっとずっと価値があるのにね.....。
ゼンテイさんの愚かさはそれがわからない、愛の大切さが理解できないということに集約されていると思う。それが全てかなぁ.....。

思考

2023/10/13

【人生でつらかったなと思うこと】

多分実際はそんなに酷くなかったと思うんだけど、学校のことを思い出すと「つらかったな..........」という気持ちになる。
楽しいことも沢山あったし、友達もいたし、絵も褒めてもらえてたけど、それでもあんなつらい場所にはもう戻りたくないという気持ちで心がいっぱいになる。
昔から人にいじられがちで、酷いことを言われりされることが多かったんだけど、でもそれってその人が特別意地悪だった訳じゃなくて、どの場所にいってもそういう扱いだったので、すちゅがそういうタイプなんだろうなと思う。
あとすちゅも人を嫌な気持ちにさせたこといっぱいあっただろうし...一方的にすちゅが被害者な訳ではないのよな。。。
なので相手も自分も傷付かなくて済むからあまり人と関わらない方がいいなぁと思って、人間関係をかなり制限してる。

沢山仲良くしてても「すちゅって嫌われてるから友達いないもんね」って冗談にならない冗談言われたり(じゃあなんで旅行行ったの😢)、修学旅行でいつの間にか布団の位置が決められてて、1つだけ離れた場所に敷かれた布団でもいい?って言われたり、そういう小さかったり大きかったりする嫌なことの積み重ねがある。。。
あまり大事にされた記憶がない。
例えば誕生日プレゼントとか、高校生の時にそろそろコスメとかかな、あの子の顔ならこの色が似合いそうだなって色々悩みながら選んだんだけど、その子からはなにかセット品の片割れの化粧品を誕生日に貰ってすごくすごく悲しくなったことがある。
すちゅの家の猫が病気で普通のご飯食べれなくなったので、猫飼ってる友達にペットフード(結構大きめの袋のやつ)あげたら、「ラッキー儲け儲け😄」って言われたり。。。なんか。。。とにかくそういうことが多かったな....と思う。

雑に扱われることが多い......こいつになら何言っても良いだろうみたいな.......すちゅがそういう人間だったってことなのかもしれないけど....。
だから同世代が苦手でもうどうしたらいいかわからなくなってるし、素の状態を見せるのが怖くて、会社ではほどほどの付き合い方をしてる。
やっぱり上部だけ大人しくしてあまり人と関わらないようにしてると誰からも雑にされないし、優しくして優しくされる健全な関係性を築けて良いなと思う。
なので会社の人間関係はかなり好き(他の部署はまた違うっぽいが...)。みんな程よく距離感があり程よく協力しあってて良い。本当に助かってる。

否定されたり拒絶されることが多かった人生(そういう心象が強い)だから、年上で優しくて包容力がある大人にぎゅってしてもらって受け入れてもらいたい欲求をずっとずっと抱えてて、でもそんな都合のいい人はいないのよな(そりゃそう)。
いつか出会いたい。スーパーラッキーでもないと無理。。。

自分のこと漠然と子供だと思ってるし、子供扱いされるのが好きだから、全く知らない人(特に子供連れの親)に「お姉さん」って言われるとものすごい違和感がある。
「お姉さんの邪魔になってるでしょー」ってシーンで、すちゅってお姉さんなんだ.....みたいな。
そういう時すごくさみしい気持ちになる(何故?)
ディズニーランドのトゥーンタウンの、ドナルドの船とかツリーハウスで、小さい子供たちがはしゃいでるの見ながらすちゅの趣味ってこういう子供たちのものなんだよな.....って......疎外感というか.....すちゅってどの位置にいるんだろうみたいな。
オタク系とか地雷系とか港区系みたいな、なんかそういうカテゴリーの中にいる....のか?
お姉さんではないという感覚はあるのに見た目は子供ではなくて、その乖離を実感する時にちょっとさみしさを感じる。

学校卒業してからのすちゅの人生って回避行動+楽しくなれることでできてる。傷付くことを減らして楽しいことを選択して今までの穴を埋めるみたいな....。
だからここ数年は心が安定してるし、あんなに学校行くのつらくて不登校だったり遅刻して行ってたのに、会社は全く休まず行ってる。よかったねぇ。

こういう趣向を紐解いていくと全部全部あの時つらかったな、悲しかったなって気持ちがずっと根底にあってそれがずっと尾を引いて塞がらないんだなと思う。
すちゅよりつらい人なんていっぱいいると思うんだけど、すちゅはすちゅなりに傷付いてきてて笑うよ...。

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2023/08/14

とりあえず何か打ち込んでみようという試み。

まほりんがめちゃくちゃかわいいページを入れてくれてすごい嬉しい。
いずれこのコーナーも一杯にできたらいいな。


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