ホットかアイスかB

感触を確かめるように唇をゆっくりなぞるとそのまま顔が近づいてきてそっとキスをされる。
最初は触れるだけの軽いキスからだんだん深く熱を帯びたもの変わる。

陽平を受け入れてからのスキンシップが、翔はわりと好きだった。

(やば…きもちいい…)

陽平の熱い息が首筋にあたり、首に回した腕に力が入る。

「…少し動くから」

切羽詰まった陽平の声に思わず感じてしまう。
堪えきれない声が溢れ出て、恥ずかしいあまり首筋に顔を埋めると優しく頭を撫でてきた。

「…頭撫ですぎ」
「んー、可愛いから撫でたくなるのに」
「可愛いはやめろ」
「撫でられるのは?」

撫でていた手を下ろそうとするのを思わず掴む。

「…やめていいって言ってないだろ」
「ほんと可愛い」
「だからやめっ…ん」

下から優しく突かれると落ち着いていたはずの身体がまた熱くなってきた。

「ここ擦られると気持ちいいの?」
「…っ」
「翔」

耳を舐められ身体を震わせた。
甘く名前を呼ぶ声に感じて締め付けてしまい、翔の身体はもう限界だった。

「ようへい…もう…いかせてっ…」

顔が熱い。
きっと陽平からは首筋まで真っ赤に染まっているのが見えているだろうが、それどころじゃない。

「…ん、わかった」

動くよと言ったのを合図に下からの突き上げが強くなった。
陽平のものが奥まで届き、勝手に声が出て止まらない。

ぼーっとした頭で陽平の名前を呼ぶとまた優しく頭を撫でられ、翔の意識はそこで途切れた。




「ちょっと無理させ過ぎたな」
「…ほんとだよ」
「ごめんごめん」

でも、気を失うぐらい良かったんだよなと
あまりに嬉しそうに言うので、思いっきり蹴りを入れてやった。

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