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華蓮と李月

華「何をもってこんな日を定めたんだ」
李「むち打ち治療協会が制定。む(6)ちうちをな(7)おそうの語呂合せ」
華「日本人は語呂合わせでしか記念日を制定できない法律でもあるのか?」
李「そういう訳じゃないだろうが、避けて通れない道なんだろ」
華「そもそも、むち打ちを治そうってなんだ。まるで国民全員が当たり前に患ってるみたいな口ぶりだな」
李「確かに、そんなになるもんじゃないな。交通事故とかに多いらしいぞ」
華「事故なんか起こすな」
李「そう言って起きなきゃ平和な世の中だな。そもそも、一般人には馴染みがなくても俺たちには日常茶飯事だからな。放っておくと後々に尾を引くし、案外必要な記念日だ」
華「俺は茶飯事じゃない。お前はどんな生活してんだよ」
李「崖から落ちたり、ビルから落とされたり、あとは普通に叩き付けられたり?」
華「どういう生き方をしたら叩きつけられるのが普通って感覚になるんだ」
李「仕事柄危険は付き物だからな」
華「そんだけやってることは、さぞ儲けてるんだろうよ」
李「一厄祓いでこれくらい。もちろん、本当に霊や妖怪の仕業だった場合だし、時と場合において例外もあるが」
華「………マジかよ…」
李「これくらい吹っ掛けておけば、ビルから落とされても仕方ないと思えるだろ。むち打ちなんて可愛いもんだ」
華「だから、その油断が後々尾を引くんだろ。たまには体を労れ。全く、最早お前のための日みたいなもんだろ」
李「全然嬉しくねぇけどな」

一体いくら吹っ掛けてるのかな。
もしかしたら、一番お金を持ってるのは李月かもしれないですね笑

2018/06/07 08:28



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