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日常 | 小話 | 落書



大鳥家のひとびと。

李「今日は老後の日だそうだ」
深「老後なぁ。俺たちが年取る頃は年金が貰えるかも分かんねぇし、今のうちに貯めとかねぇと」
双「深月の老後は約束されてるだろ。跡継ぎ様」
深「あんな家で老後なんて過ごすかよ。それこそお前は心配の欠片もなくていいよな、不動産王」
双「不動産なんていつどうなるか分からないし、俺は稼ぎの殆どをそれにつぎ込んでるからな。むしろ何かあったときに危ないよ」
李「双月は不動産がなくなっても、世月という保険もあるからな。不安なんてないだろ」
双「いや、年取ってまで女装なんてしたくねーよ」
深「李月はでかい家にいるだろうからな。双月に安く売ってもらえよ」
李「はぁ?」
深「だって桜と、世月の生まれ変わりと、その子孫と大家族で暮らさなきゃいけないだろ?」
李「待て。桜生がいるのは当たり前として、世月の生まれ変わりって何だ。そんな恐ろしいものどこから出現したんだ」
双「どっからともなく出てきそうじゃん。竹から生まれんじゃね?」
李「あんな野蛮なかぐや姫がいてたまるか。大体、あいつなら双月のところに行くだろ」
世「安心なさい。私は李月の所に行くわよ」
双「うわ、びっくりした!突然出てくるなよ!」
深「ほらな。どこからともなく出てくるだろ」
李「怖すぎだろ。というか、双月の所に行けばいいだろ。何で俺なんだ」
世「だって、李月一番安定しているでしょう?双月のと所は春くんが既に大家族だから手に余るでしょうし、深月の所は妖怪大戦争って感じでアウェーでしょうしね。だから安心してちょうだい」
李「何をもって安心と言っているのか」
深「可哀想に。今から老後が心配で仕方がないな」
李「そうだ。華蓮の所に行けばいいだろ?それがいい」
深「こいついとも簡単に親友を売ったぞ」
双「友情とは脆いものだな」
世「そうねぇ。でも、やっぱり李月でいいわ」
李「何でだよ……」
世「だって、李月と一緒にいるのが一番幸せそうだもの」
李「………まぁ、それはそうだろう。仕方ないな」
深双「最悪の状況を回避したのに、なんか納得できねぇ」


またしても語呂合わせで老後の日。
その他にも、世界環境デーとか、落語の日でもあるそうです。


2018/06/05 08:20



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