睡蓮と華蓮
fast.深月と世月

「今日は日本人初飛行の日なんだって！」
「ふうん」
「もう少し興味もってよー。はいこれ読んで！詳しいこと書いてあるから」
「自分で読めばいいだろ」
「小学生には難しくてよめませーん」
「はぁ…。1910年のこの日、東京・代々木錬兵場、現在でいう代々木公園で徳川好敏工兵大尉が日本初飛行に成功した。他にもいろいろ書いてあるが、もう面倒だから却下」
「もう華蓮ってば…。まぁいいや。すごいね、100年前には人は空を飛んでたんだよ！」
「お前の想像している飛ぶとは違うような……まぁいいか」
「華蓮はいつ空が飛べるようになったの？」
「は？いつから俺は空が飛べるようになったんだ？」
「だからそれを聞いてるんじゃん」
「記憶では飛んだことは一度もない」
「なーんだ。飛べないのか」
「お前は俺をなんだと思ってるんだ」
「普通の人間でないことは重々承知してるよ！でも大好きだから安心して！！」←満面の笑み
「（こいつの中の俺の認識はどうなってるんだ…）」
「ちなみにだけどー、今飛べなくても、きっとそのうち舞空術を使えるようになるとも思ってる。あとー、チャクラで忍術使ったり、…鬼の手が一番近いうちに実現しそうだよね！それから…」
「もういい。頼むからもう黙ってくれ俺が悪かった」
「何謝ってるの？」



「睡蓮の前じゃあ夏も形無しだな」
「まぁメロメロだものね」
「メロメロっていうのか、あれは…」



注：夏川さんは人間です。笑
2014/12/19 22:08

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