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2月20日 交通事故ゼロを目指す日
被害者の会…?

世「交通事故の犠牲者である私が、自らの手で交通事故ゼロを実現させる方法を幾つか思い付いたわ」
李「幾つか?」
世「まず第一案、世界中の自動車と言う自動車を片端から壊し尽くす」
李「初っぱなっから過激過ぎるだろ。却下」
世「第二案。世界中のドライバーの前に化けて出て底知れぬ恐怖を与え、金輪際運転したいと思わせないようにする」
李「世界中のドライバーを引きこもりにさせる気か。却下」
世「第三案。いっそ世界を滅ぼして新たに自動車のない文明を作り直す」
李「お前はどこのラスボスだ。却下」
世「もーっ、だから李月は嫌なのよ。あれもダメこれもダメそれもダメ全部ダメって、そればっかり!」
李「それはお前が極端なことばかりやろうとするからだろう。どうしていつも1か10しか選択肢がないんだ」
世「そんなに言うなら、貴方が5の選択肢を出してみなさいよ」
李「そうだな。まずは運転免許を取るための費用をバカ高く…盛りに盛って2千万円くらいにするか。次に、一度でも道路交通法に違反した者は問答無用で免許取り消し並びに再取得不可。更に飲酒、酒気帯び、麻薬使用者の運転は見つけ次第死刑。無免許運転者も死刑。そして最後に高齢ドライバーへの規制。毎月の適性検査を義務付け、ちなみに費用は毎回10万円」
世「……貴方それ、悪徳金融もビックリの荒稼ぎじゃない。そんなことしたら、世界からドライバーがいなくなる…はっ。その結果、自動車という文明が廃れ行くのね」
李「そうだ。その先に自動車に変わる確実に安全な移動手段が確率されるかどうかは定かじゃいが。少なくとも、車を壊さなくてもトラウマを植え付けなくても人類を再構築しなくても交通事故を撲滅することは可能だろう?」
世「悔しいけど、その通りだわ……」
李「ただ問題は、どうやってその法案を可決させるかだな。法律を大きく変えることになるから、そう簡単にいく話じゃないし……あまり現実的ではないかもな」
世「いいえ、それは問題ないわ。双月を使って政治家をまとめて洗脳してしまえばいいのよ。そうすれば与野党まとめて一発可決だわ」
李「双月を巻き込むな」
世「私が関わるのはよくて双月が駄目とは何よ。…まぁいいわ、それなら私が直々に洗脳してあげましょう。ふふふ」
李「あくまで洗脳であって、呪い殺すんではないからな?」
世「分かってるわよ。目標は今年中に日本から自動車を撲滅ってことでいいからしら?」
李「ああ、問題ない」
世「じゃあ行きましょうか。新しい世界の幕開けよ」


双「放っといていいのかな」
深「触らぬ神に祟りなしって言うだろ」
双「大体李月はいっつも逃げ回ってるくせに、何でこういう時に限って積極的に関わってくんだよ」
深「なんだかんだ言って、妹可愛さが捨てきれないじゃねぇの?」
双「あー、なるほど」
深「それに世月も李月大好きだろ。だからきっと、遊んでもらって嬉しいんだろうよ」
双「遊びのスケールが違うけどな。もう少し世界に優しい遊びだったら、微笑ましく見てられるのに」



お母さんにばれて、正座をさせられるまでがお遊びです。

2020/02/20 13:06



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