Day

newinfomainclap*res


日常 | 小話 | 落書



2月16日 寒天の日
看守の揉め事はこわい

要「これはどう使おうかなぁ」←寒天をプルプルつつく
大「何にだ?」
要「え」
大「お前はこれを何に使う気だ?」←ガシッと頭を鷲掴み
要「…お……美味しく食べるだけです…。それ以外に用途はありません…」
大「そうだな」
龍「でもこれ、何の味もついてない寒天でしょ?どうやって美味しく食べるの?」
大「んなもん、要の口に押し込むに決まってんだろ。素材の味を感じろ」
要「!?…お母さん!ペットが怖い!!」
稜「誰がお母さんだこっち来んな」
龍「せめて牛乳寒天とかだったら、美味しく食べられたのにね」
稜「どうせ看守室から持ってきたんだろうけどよ。何でこんな無味の、しかもトレイに固められたままなんだろうな」
龍「今から調理でもしようと思ってたのかな?他に何かあった?」
要「ううん。部屋中にこれが大量に置いてあっただけ」
大「なんだそのカオスな状況は」
要「それぞれに紙が置いてあったんだ。これは…ほら」
龍「砂糖。…あ、一応味付いてるんだ」
要「他のも紙だけ持ってきた」
稜「何の嫌がらせだお前。大体、他にもあったのに何でわざわざ無味を選んだんだよ」
大「えーとどれどれ…生き血…………は?」
龍「…昆虫エキス……キメラの体液……下水……うえぇ」
稜「一番マシなの持ってきたな。いい子だ」
要「え?なんかよく分かんないけど褒められた!」
大「だが捨てろ。得体が知れないから今すぐ捨てろ」
龍「一体どこの誰にどんな恨みを持つとここまでするんだろうか……」


真「かすみーん。ちょっと用事…うわっ!何この寒天!」
か「近寄るな、転んで顔を突っ込んでも責任は持たないからな」
真「え?何なのこの寒天?」
か「今日は寒天の日らしくてな。廃棄物を織り混ぜた寒天をうちの地区を陥れようとした他の看守及び看守長の朝食のフルーツポンチに忍ばせようと…うちの部下たちが作ったものだ」
真「はっ…廃棄物って……」
か「空き部屋に置いておいたんだが、どっかの馬鹿が味を記した紙だけ持っていったらしい。…まぁ、犯人はおおよそ検討がついているからいいが」
真「(絶対かっちゃんだ…)」
か「やっているうちに日頃の不平不満が爆発して、とんでもない下手物にまで手を出して収集が付かなくなったらしいんだが…。こうなったら、手当たり次第に全部入れるか」
真「え!?入れるの!?」
か「俺も確認前だったから何が入っているのかは知らないが、これで死ねば好都ご……早々、死にはしないだろう」
真「……今ぽろっと本音出たね」


翌日看守棟は大惨事だったそうですが、かすみんは我関せずでした。



2020/02/16 09:02



[Top]
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -