Day

newinfomainclap*res


日常 | 小話 | 落書



2月15日 兼好忌
似た者兄弟ならぬ、

春「今日は兼好法師が亡くなった日だって」
桜「徒然草の人だね!」
秋「すげぇ桜生、よく知ってんじゃん」
桜「うん。夏川先輩から、お前は読解力があるから国語が取り戻しやすいって言われてね。毎週月水金に小学校とか中学校の教科書とか引っ張り出しくれて、色々教えてもらってるよ」
春「夏川先輩、いつの間に桜ちゃんの専属家庭教師に……」
秋「え?夜な夜な浮気?」
桜「いや違うよ。勉強だよ。まぁ休憩時間に一緒にゲームしたりはするけどね」
秋「やっぱり浮気?」
春「まぁまぁ。ゲームは秋生も一緒にしてるじゃん。それに桜ちゃんはほら、小学校かるの遅れ分があるから……」
桜「秋生が春くんと出掛けてる日とかに兼好法師ゆかりの地とか、松尾芭蕉ゆかりの地とか連れてってもらうけど、それも勉強だしね」
秋「え?昼間も浮気?」
春「しゃ、社会見学的なあれだよ。うん」
桜「ついでにゲーセンとか寄って遊んでもらうけど、あくまでついでだしっ」
秋「………ちょっと失礼します」
春「え?ちょ、秋生?」


秋「李月さん李月さん李月さん李月さん!!」
李「何だ何だ何だ何だ」
秋「もっとちゃんと桜生を監視してくれないと!浮気常習犯ですよあいつは!!」
李「はぁ?何の話だ」
秋「かくかくしかじかです」
李「………そうは言われてもな。実際問題、華蓮が家庭教師なのは願ってもないもんだしな…」
秋「いやだからって松尾芭蕉ゆかりの地に行くのはデートですよね?ねぇ!!」
李「いやだが、桜生は体験して興味を持つタイプだから、多分勉強面にも生かされてるだろうし……」
秋「あーもうっ、何で俺は数学が得意なんだ!どっかに数学ゆかりの地とかないんですか!?」
李「……地は知らないが、丁度今これで遊んでいたところだ」
秋「何ですこれ?」
李「数学のミレニアム問題だ」
秋「え、何これ面白そう。……これはこうなってこうするとどうなんですか?」
李「俺もそれは考えたが、それじゃあダメだ」
秋「じゃあ……ちょっと座っていいです?」
李「ああ。コーヒー淹れるか?」
秋「あ、お願いします」

桜「夏川先輩夏川先輩夏川先輩夏川先輩!!」
華「何だ何だ何だ何だ」
桜「浮気ですよ、これは浮気です!もっとちゃんと秋生を捕まえといてください!!」
華「はぁ?何が」
桜「あの人たち夜な夜な仲良く数学の問題解いてるんです!くっついて!仲良く!くっついて!!」
華「……そうは言うがな。それで秋生が数学力が延びるなら、それに越したことはないだろ…」
桜「でもこれが常習になったら、いよいよ昼間もやりはじめますよ!昼間っから仲良くくっついてコーヒー飲んでおうちデートじゃないですか!ねぇ!?」
華「まぁでも、秋生はやることなかったらずっとキッチンに立ちっぱなしだし、違う趣味があるならそれはそれで……」
桜「むきー!何でぼくは国語が好きなんだー!!」


春「似た者カップルだなぁ」


似た者カップルですね笑

2020/02/15 23:52



[Top]
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -