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日常 | 小話 | 落書



2月9日 ふくの日
大晟と要とおまけ

要「小さい頃川でよく釣って食ってたわ」
大「食ってたってお前、毒があんだぞ?どうやって食うんだよ」
要「え?そりゃ、自分で捌いて食うんじゃん。全身に毒がある訳じゃねーんだからさ」
大「……お前、魚捌けんのか」
要「うん。魚捌けるとどこでも可愛がってもらえるって、最初に俺を拾ってくれたおっさんに教えてもらったんだ」
大「……つまりお前、料理が出来んのか?」
要「ううん。料理は全く出来ない。ただ魚が上手に捌けるだけ」
大「中途半端だな…!」
要「だって料理なんて覚えても、料理する場所がねぇだろ?でも魚は捌いたらそのまま食えるから、覚えるだけ需要あんじゃん」
大「……くそ、要のくせに俺を納得させるってのがムカつくな」
要「何でだよ!」
大「まぁいい。どうせ看守共はフグの日だからフグ鍋だとかって準備してんだろ。そこからフグ取ってきて捌いて、バレないように内臓を鍋にぶちこんどけ」
要「それはいいけど…どうだろ。鍋やるかな?」
大「あいつら何かにつけて贅沢してんだから、あるだろ。何でんなこと気にすんだ?」
要「去年同じことして、看守棟から救急搬送が大量にですね……」
大「もうやったのかよ…。つーか、普通鍋に入ってても内臓なんて食べねぇだろ。闇鍋でもしてたのか」
要「蒼も同じようなこと言いながら大爆笑してた」
大「首謀者!ノロばら蒔いたり、インフルばら蒔いたり、あいつバイオテロ大好きだな!」

蒼「いや別に大好きではないよ。仕返しにやってるだけで」
享「ノロは濡れ衣の仕返しだけど、インフルとフグ毒は好奇心だろ。肝炎各種、麻疹風疹ジフテリア…バレてないと思ったか?」
蒼「……それはちゃんと予防接種を受けましょうね、という注意換気だよ。お陰でどれも数年前から予防接種が義務化されてつまんな……よかったよね」
享「このバイオテロマニアめ」


看守棟はとても危険です。
一体どこからウイルスを入手してくるのかは誰も知りません。
そして今のところ、それによる死者はいません。

2020/02/09 07:56



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