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日常 | 小話 | 落書



2月8日 つばきの日
同じ施設育ちは話が弾みますね。

真「お誕生日おめでとう椿くん」
椿「はいどうもー」
大「つばきの日に施設に来たから椿って、分かりやすい名付けだな」
椿「まぁ誕生日だって調べもせずじゃあ今日ねとか言う始末だし、清少納言好きだからって理由で真にあんな苗字与えるくれぇだし、適当なんだろ」
真「それもさー、僕が実親と一緒の苗字嫌だってちょっとボヤいただけでだもんね。変える手続きとか大変だっただろうけどなー」
大「俺の扱いも大雑把だったからな……」
椿「それな!色々と大変だったと思うからここでは好きにしていいけど、あんまり悪いことをしたらちゃんと吊し上げるので程々にね…って言いながら、俺が吊し上げられる様を見せるという」
真「おおぅ…それは」
大「あれは中々衝撃的だったな。まぁガラス細工みたいに扱われるのも嫌気が差してたし、俺にはそれくらいが丁度よかったけど」
真「それを見越してのことなんだろうけど、それにしたって遠慮がないね。いや知ってるんだけど改めてさ」
大「んなこと言い出したら、吊り下げられたこいつの開口一番がお前拷問マニアなんだってな、だからな」
真「うわぁ、椿くんサイテー!」
椿「ええまぁ、ソッコー地面に叩きつけられましたとも。たまに来る国の職員に見つかったら即刻廃止だぞ、あんな施設」
真「でもあそこにいた子達はみん楽しそうだったし、僕たち以外は真っ当に生きてるんだから廃止になんてならないよ。ていうか、そんなことさせないし」
大「仮にそういう話が出たとして、俺らが何かしなくても自分達でどうにかしそうだけどな」
椿「国相手に喧嘩売るなんて雑作もなさそうだしな。総理大臣ぼっこぼっこにする様が目に見えるようだねぇ」
真「あはは!してそう、してそう!!」


要「同じ施設育ちの蒼から見て、あれはどうなんだ?」
蒼「あんなに楽しそうに話すってことはうちと違って優良施設だったんだと思うよ。聞いてる感じ、施設の人も普通に優しそうだし」
要「え?どこが?吊し上げれるんだぞ?」
蒼「教育の一貫でしょ。要が悪いことしたら龍遠にこてんぱんにされるのと一緒でね」
要「…そんなもんなのか?」
蒼「いや全員にそうだった訳じゃないと思うよ?あの人たち見るからに手に追えなさそうだし、人によりけりだよ」
要「そんなもんなのか……」
蒼「ちなみに要の苗字がまこちゃんの苗字に関係してるって知ってる?」
要「……え?どこが?」
蒼「14になる時に苗字決めるってなった時に、龍遠にまこちゃんと同じようなのがいいってお願いしたんでしょ?」
要「うん。まこみたいにカッコいいのにしてって言ったのに、全然違うから嫌がらせだって文句言った」
蒼「そうなの?でもまこちゃんが清少納言だから、要は紫式部なんだよ。目も紫だし丁度いいって」
要「むらさきしきぶ?ってなに?」
蒼「それは自分で調べなよ。まぁ龍遠に改めてお礼言えとは言わないけど、もし看守に決めさせてたら囚人番号からそのまま七七八なってたらしいよ」
要「えぇ……まじかよ……」


大晟がただ死なないだけではなく強いのは、密偵時代ではなく施設時代に色々と学んだことが大きく関係しています。そのため、椿も能力だけはなく腕っぷしもとても強いです。
まこちゃんは基本いい子だったので、吊るし上げられることもなくそのまま真っ直ぐに成長しました。

2020/02/08 13:09



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