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日常 | 小話 | 落書



1月31日 五つ子誕生の日
次男と長女(長男三男は空気)

双「俺たちも惜しかったよな。どうせ四人なら、もう一人いてもよかったけど」
世「でも私たちはこれでバランス取れてるし、もう一人なんて想像できないわね」
深李「(バランスが取れてる?どこが…?)」
双「まぁ確かに。それに、華蓮と侑も兄弟みたいなもんだしな。既に六つ子みたいな」
世「いいえそれはダメよ。侑がうちの子になったら、私の可愛い天下が危ういわ」
双「なんだそれ」
世「だって小さい頃のあの子なんてただ可愛いだけの子よ?何の落ち度もないのよ?おまけに私と違って純粋だもの。私が霞むわ」
李深「(自分が純粋ではないことは分かってるんだな)」
双「別に霞みゃあしねーだろ。大袈裟だな…」
世「いいえそんなことないわ。みんな私になんて見向きもしないで、深月みたいに侑が侑に侑をって可愛い可愛いするのよ!私さえも!!」
双「いやお前もなのかよ」
世「その結果私の美意識が薄れ、女らしさが欠落してしまうんだわ」
双「そもそも美意識と女らしさがある奴は嫌がる相手を無理矢理縛り付けて、一緒に遊ばせたりしないんじゃないかなぁ…」
世「…………それに、かーくんもダメよ」
李深「(あ、都合が悪いと思ってスルーした)」
世「かーくんが兄弟になったら、口うるさいお兄ちゃんが三人に増えてしまうわ。そんなの御免よ」
双「いや、皆そんな口うるさくねーだろ」
世「いいえ。李月なんて事あるごとに世月、お前は只でさえ夜が嫌いなんだから寝る前にコーヒを飲むな。世月、どうせ汚すんだから、お気に入りの服は着替えてこい。世月、部屋を汚したくないからって廊下に泥だらけの服を投げるな。世月、人を懲らしめる時には程ほどにしとけと……ああ嫌だ。まるで姑みたいだわ!」
双「いやそれはお前がダメなんだよ。廊下に服とか、母さんに見つかったら絶対にすっげー怒られる奴じゃん」
世「私だって馬鹿じゃないわ。メイドさんに、お母さんにバレないように回収しといてって言うのよ」
双「悪い子だなぁ」
世「それに深月なんて、普段は私の事なんて煙たいくらいにしか思っていないくせに、人が何かしようとしているとやって来るのよ。おいそれ以上やったら死ぬぞ?母さんに言うからな。お前は加減を知らないのか?それは父さんに言いつけるレベル。何やってんだお前それ生きてんのか、李月に報告案件だな。だから何でお前はそう極端なんだよ?双月に言ったら絶好だぞ…って!お母さんやお父さんの名前を出して、李月にまで言いつけて、挙げ句に双月と絶好なんて卑怯よ!」
双「いやその前にお前何人殺す気だったんだよ。場合によっちゃあ本当に絶好するぞ」
世「ほら見なさい!これにかーくんなんて加わったら、何にも出来なくなるじゃないのっ。世も末だわ!!」
双「俺たちが四つ子なのはきっと、お前の傍若無人を止めるためにそれだけ必要だったってことなんだろうな…」



李月と深月は常に空気に徹底して一言も喋らないという笑
世月は女王様といえど、完全な独裁者ではありません。ですので、皆世月が悪いことややり過ぎた行為をすれば怒るし、世月もそういう場合には無理矢理力でねじ伏せようとはしません。
だからこそ成り立っている信頼関係なのかもしれないですね。

2020/01/31 08:16



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