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1月29日 地域情報紙の日
睡蓮と桜生、おまけの人たち

睡「地域情報紙ってあんまり手に取らないけど、見ると面白いよね」
桜「近くのお店とか載ってるとあーってなるよね」
睡「そうそう!見なくても知ってても、ついつい詳しく読んじゃうよね」
桜「だよね。それでさ、常連さんのインタビューとか読んでて、これ絶対あの人だよね?みたいなの見つけたりしてさ」
睡「…それはないな。桜お姉ちゃんはあるの?」
桜「えー結構あるよ。いつものスーパーが物珍しいもの売ってるって紹介されてた時とか。ほらみて」←情報紙出してくる
睡「突然ドラゴンフルーツ味のシュークリームが食べたいと言われても対応できますし、とても重宝してます。………秋兄?」
桜「夏川先輩は何を思ってドラゴンフルーツ味をリクエストしたんだろうね」
睡「……いやでも、これだけじゃ確証は…」
桜「これはジャム屋さんの」
睡「ここにはシークヮーサー味のジャムがあって、シュークリームに入れると凄く風味が出ていいんです。……え?秋兄?いやでもまだ確証は……」
桜「そして次は魚屋さんね」
睡「ここは少し傷が付いてお店に並べられないような魚を安く売ってくれるので、弟が三枚下ろしの練習をするのに丁度いいんです。うちは人数も多いですし、魚風味のシュークリーム……魚風味のシュークリームって何なの秋兄!?…いや、まだ確定では……っ」
桜「これは電器屋さんの」
睡「ここは規模が小さいのにいつも最新荷電が揃っていて最高です!あと、月に一度千円以上お買い上げで貰える生クリームが上物で、シュークリームに……秋兄ぃ!!」
桜「極め付きはこれね」
睡「……新企画、シュークリームを作ろう!〜どんな食材でもシュークリームにすれば魔法の美味しさ〜……ええ!?秋兄のコラム始まってるんですけど!?」



李「どう思考が転ぶと、ドラゴンフルーツ味とかシークヮーサー味のシュークリームが食べたくなるんだ」
華「特に食べたかったわけじゃないが、あいつに作らせて不味くなるものはあるのかとふと考えてリクエストしてみた」
李「結果は?」
華「普通に美味しかった」
李「……魚風味は?」
華「普通に美味しかった。ブルーベリー味で失敗したとぶつくさ言っていた頃が懐かしいな」
李「思えばあれが先駆けだったな…。ちなみに、その魚風味は惣菜的な味なのか?」
華「いいや。ちゃんとシュークリームの味でかつ魚の風味なのに美味いから、いよいよこいつは何なんだ?と思って、のりの佃煮とかぬか漬けとか、絶対に合わないだろうってものをリクエストしてる」
李「……一応聞くが」
華「今のところは全部俺の惨敗だ」
李「それでも今後もゲテモノリクエストを続けるのか?」
華「当たり前だ。一生掛かってでも、あいつが美味く作れないものを必ず見つけてやるという気でいる」
李「はぁ、幸せそうで何よりですね」



何やってんだって話ですね。
最近の秋生は、基本的に自分で味見して合格ラインを越えているものしか人には出しません。そもそも、人に食べてもらうようになってからまた格段に腕をあげたので失敗するということもないのですが。
秋生でも美味しく出来ないような食材がこの世にあるのか、80年後くらいにはわかるかもしれません。

2020/01/29 13:05



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