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1月28日 宇宙からの警告の日━second
有里と稜海が大晟にドン引きする回
おまけの要

有「5年ぶり?にこの日がやって来たな。大晟さんがおかしくなる日」
稜「まぁこの日じゃなくても、ちょいちょいおかしいけどな」
大「はぁ…」
有「あれ?どうしたんだ大晟さん?」
稜「大晟さんの大好きなスペースショッカーの日だぞ」
有「まぁ厳密にはスペースショッカーの日ではねーんだけど。でも勝手に盛り上がってはっちゃける日だろ?」
大「もうスペースショッカーなんてどうでもいいんだ」
有「え!?どうしたの大晟さん!?」
稜「さては大晟さんの皮を被ったドッペルゲンガーか」
大「んなわけあるか。俺にはもう、ストロンガーもスペースショッカーもどうっだっていいんだよ。…もういいから、放っといてくれ」
有稜「おいまじでどうしたんだこれ」
要「……実は…ついに見てしまったんだ」
有「は?何を?」
要「この前看守棟で見つけたんだ、ライダーのDVD。それも昭和ライダーが全部揃ってるやつで…大晟、いっつも漫画ばっかりだから喜ぶかなって思ってさ、持って帰ったんだけど」
稜「そりゃあまぁ、喜ばない訳がないだろ」
要「うん。珍しくちょー誉められて、俺の日々の行いもスルーだし、ちょっと気持ち悪いくらいにご機嫌だったんだけど」
有「だけど?」
要「昨日ついに、見てしまったんだ」
有稜「だから何を?」
要「第79話、地獄大使!!恐怖の正体?」
有稜「いや言われても分かんねぇよ」
要「うんまぁずばり、ショッカーが壊滅する話なんだけど」
有「え、ショッカーってなくなんの?」
稜「ずっといるもんだとばかり…」
要「実際には壊滅したっていうより、次の話からはショッカーとゲルダムって組織が融合したゲルショッカーになるんだけどさ」
有「なんだ無くなった訳じゃねーのか」
要「それはそうなんだけど。最後のショッカー大幹部である地獄大使ことガラガランダをやっつけたことにより、実質無印ショッカーとしては終わりなんだよ」
有稜「はぁ…そうですか」
要「それでさ、どうも大晟は地獄大使が大好きだったらしくて。地獄大使はやっつけられるわ、ショッカーは壊滅するわでかなりショックを受けて……ああなってる」
有「……大晟さんさ、最早ヒーローが好きって言うよりも悪役が好き故にそのヒーローもついでに好きみたいになってるよな」
稜「きっとその地獄大使とやらに、必殺技的なの決めてもらいたかったんだろうな。…そんなのがあんのか知んねぇけど」
要「もう終始あの調子で、DVD持って帰ってきたことを後悔しつつあるんだよ俺は」
有「いやでもさ、どんなヒーローものでもそうだけど…悪役って倒されるもんだろ?どうしても」
稜「そうは言うが、中には好敵手的な感じでいつまでもしぶとく生き続ける奴もいるだろ?」
要「あ、1号も言ってた。好敵手だったって」
有「あー、それでこのまま生き残るんじゃ?みたいな淡い期待を抱いてしまったが故に、ショックもでかいと…」
要「いやそれが何が怖いって。大晟、地獄大使がやられてショッカーがなくなるって見る前から知ってたんだぜ?」
有稜「は?」
要「漫画がそうだったのか、どこかで調べたのかは知らないけど。ついでに、これから先に復活するってことも知ってる」
有「………それなのにあんな落ち込んでんの?」
要「知ってても辛いものは辛いんだって」
稜「………ごめん大晟さん。俺ちょっとかなり凄く引いてる」
要「まじこえーだろ?こういうのを狂気の沙汰って言うんだろ?」
有「狂気の沙汰は言い過ぎかもしんねーけど…すげぇな……」
大「もう何も楽しくねぇな。看守棟に忍び込んで全世界のネットワークショートさせてやろうかな」
要「え!?」
有「訂正ッ。全然言い過ぎじゃない、狂気の沙汰!!」
稜「………そんなことしたら世界中がパニックで大変なことになるだろ?機械に頼りきってるこのご時世、下手し人類は破滅に向かうだろう?大晟さんがそれをやるのは地獄大使が死んだからであって…つまり、ある意味では地獄大使━━ショッカーが世界征服したことになるのか?」
有「何を冷静に考察してんだよ!つーか、そんな余計なこと言ったら…」
大「つまり俺がショッカーとしてショッカーの野望を達成できるということか!?」
稜「あー…」
有「ほらこうなるーっ」
大「ショッカー軍団万歳!!!」
要「やめてーっ!」



地獄大使かわいいんだよ地獄大使。
ライダーの基地にかくまってもらうときにお辞儀するところとかもう。何度見ても笑ってしまう。
しかし、大晟さんが好きな悪役が死ぬ度にこんなことになってたら地球は何個あっても足りませんね。いやまぁ、ネットワークどうこうしたくらいじゃ滅びゃしないかもしれませんが……。
何にしても、狂気の沙汰でした。


2020/01/28 07:52



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