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1月26日 有料駐車場の日
侑とひすい、おまけに深月と夕陽

侑「料金は15分単位で10円だって」
ひ「約60年前じゃけど、その頃としては高額じゃったんかね?」
侑「あんま高いと停める人もいないだろうし、需要がある程度には安かったんじゃない?でもそもそも、車の流通率がどれくらいだったんだろうね」
ひ「有料駐車場が出来るくらいじゃけぇ、それなりじゃったんじゃろうじゃ。今でこそ若者の車離れとか言われちょるけどね」
侑「それこそ、今の都会は駐車料金がバカ高いからしいからね!詳しくは知らないけどさ」
ひ「月極めで一月3万円とかあるらしいね」
侑「いや、それは流石に都市伝説でしょ。毎月駐車場にそんなに支払ってたら破産するって」
ひ「都市伝説じゃないいね。あんたそんなこと言うと、田舎もん扱いされるよ」
侑「えっ!?マジで駐車場に月3万も払ってるの!?ヤバ!!」
ひ「あんたしょっちゅう都会に行きよるんじゃけ、いい加減あか抜けるとかした方がええんじゃない?」
侑「…ずっと都会に住むならそうかもしれないけど。僕ここから動く気ないし、変に都会に染まって都会被れとか言われたくないもん」
ひ「誰もそんなこと言わんいね」
侑「ホントに?ある日突然僕がなんとか水産とか言い出しても見捨てない?」
ひ「ちゃんと分かってない時点で使えちょらんじゃろそれは。笑われるだけいね」
侑「すっごいミニスカで六本木で、昨日あそこで芸能人見たんだけどさー、超普通だったーとかタピオカミルクティー飲みながら歩いてても見捨てない?」
ひ「いやむしろあんたが指差される芸能人じゃろ。それにそれは都会被れっちゅーんかいね」
侑「じゃあ、急にサブカルファッションとか、ロリータファッションとか、渋谷系ファッションとかに目覚めても見捨てない?」
ひ「それはもう確実に被れるんとは違うじゃろ。違う何かに目覚めちょるだけじゃろ。それに仮にそうなったとしても、見捨てやせんよ」
侑「じゃあ、僕がある日突然フェラーリ購入して品川ナンバーにする為に住民票移すんだとか言い出しても?月極めで5万円のところに停めるんだ!とか言っちゃったりとかして!」
ひ「見捨てんっちゃ。…月極めで5万なんて所があるんか知らんけど」
侑「それなら…本籍を皇居にするんだーとかって言い出しても?」
ひ「ええころあんた、都会被れを何と思うちょるん?」
侑「じゃあ、じゃあ…っ」
ひ「ああもう、やかましいね!あんたがどんなになっても深月先輩は見捨てやせんけぇ、大丈夫っちゃ!」
侑「……いや、ひすいは?」
ひ「なんとか水産とか言い出した時点で切る」
侑「容赦な!しかももろ序盤!!」


夕「本当に見捨てないの?」
深「いや流石にねぇだろ。何だよ本籍皇居にするんだーって、馬鹿も休み休み言え」
夕「…見捨てるの?」
深「だってお前、考えてもみろ。あいつが急に変な言葉使いだして、すげぇファッションでタピオカ片手にフェラーリ買って品川ナンバーで駐車場が5万円!とかってはしゃぐんだぞ?」
夕「うん、そうだよ。ついでに皇居に本籍置いたんだ!ってとびっきりの笑顔で住民票持ってくるよ」
深「……んなもん、頭沸いてんのかお前って言う他ねぇだろ」
夕「でもそう言いながらも内心では可愛い可愛い可愛い!ってなってるから、ついつい抱き締めちゃうよね」
深「…………考えるな考えるな考えるな」
夕「ほら想像してみて。本当にとびっきりに可愛い笑顔で来るんだよ?深月ー、見てみてーって…ほら来た!」
深「……やめろこっちくんな!…ああくそ!!」
夕「あ、観念した。…ひすいの言う通り、侑がどんなに都会に被れても深月は見捨てられないねー」


都会被れを何だと思っているのか。
決して都会の人たちを馬鹿にしたわけではありません。田舎の人たちを馬鹿にしているわけでもありません。
あくまで、この世界観での田舎民が勝手に暴走しているだけということで。

2020/01/26 18:02



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