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日常 | 小話 | 落書



1月23日 電子メールの日

要「てことで、誰かにメールを送ろうと思うんだけど…誰に何て送ろう?」
真「ふむ。では宛先は全員にして、僕の言う通りに打ち込んでください」
要「全員な…おっけ」
真「ひらがなでもいいからね。私紫部要は、日頃の度重なる自己中心的な行いを反省します」
要「難しい言葉ばっかりだな。……反省、しますっと」
真「つきましては、これから一ヶ月間の間無欲に徹することをここに誓い、このメールへの返信を持ちまして皆様を私の決意表明への承認者並びに監視者としたいと考えております」
要「……うん?」
真「これから一月の間、皆さま方で私を監視して頂き、少しでもこの決意の揺らぎを感じ取った暁には愛の鉄拳制裁を……」
要「ちょっと待ってまこちゃん?これちょっとおかしくね?」
真「え?何が?…皆にいつも遊んでくれてありがとうって感謝のメールだよ」
要「え?そうなの?」
真「うん」
要「……いやいや、ぜってー違ぇだろ。一ヶ月セックスなしで、それを破ろうとしたら皆からボコられるってことだろこれ?」
真「おおすごい。理解できたんだね」ぱちぱち
要「いやぱちぱちじゃねーからッ。これ送っちゃってたら、俺一ヶ月間皆からフルボッコにされる所だったじゃねーか!」
真「あ、セックスしないって選択肢はないんだ」
要「あるわけねーだろんなもん!死ぬわ!」
真「すごい迫力。じゃあ、たいちゃんに日頃からかっちゃんの性欲に付き合ってくれてる感謝と謝罪のメールでも送れば?」
要「……まぁ、それはなくはないか」
真「じゃあ打ち込んでね。たいちゃんへ、いつも迷惑ばかりかけてごめんなさい」
要「大晟へ。いつも迷惑ばかりかけてごめんなさい。……何で飼い主である俺がペット相手にこんな下手に……」
真「これからも沢山迷惑をかけると思いますが、その分チョコを沢山持ってくるのでどうか見捨てないでください」
要「見捨てないでください……だから何で俺がお願いする側なんだっつの」
真「いつも、とっても大好きです。かっちゃんより」
要「いつもとっても大好きです。…いや、いらねぇだろこれは」
真「いるの。じゃあはい没取!送るよ」
要「あっ、バカ!勝手に送んな!!」
真「…………あれ?ねぇ、たいちゃの連絡先どれ?」
要「え?…あ、そうだ。大晟も俺のスマホ使ってんだった」
真「あ、そうか。…それじゃあ送れないじゃん」
要「あー、よかった。変なこと送らなくて」


大「……お前どっかで頭でも打ったのか?」
要「は?何だよ急に」
大「スマホのメール未送信ボックスに変なもんが残ってんだよ」
要「未送信ボックス?」
大「ほら」
要「あ!!」
大「やっぱりお前なのか?」
要「違う!これは真が勝手に送ろうとしただけっ。俺じゃない!」
大「真が?」
要「そう!俺はそんなこと微塵も…いや確かに大晟のことはいつもとても大好きだけどっ。でも決して俺が考えて送ろうとしたわけじゃねーから!!」
大「……ふうん」


大晟はしっかりメールを保護しました。
例によってバカな要は、自分が何を喋ったのかも次の瞬間には忘れているのでした。

2020/01/23 12:25



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