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12月25日 Merry Christmas
要と大晟とお馴染みその他

要「はーあ。さんたくろーすなんてさー、どうせさー、いいこのところにしかさー、こねーんだろ。はいはい、おれのくつしたはいっつもからっぽ、ことしもからっ………!!!」
大「(ギャグみてぇな反応しやがるな…)」
要「たっ…大晟!!大晟、大晟大晟!!」
大「お前は俺が何人いると思ってんだよ、うるっせーな」
要「なんか入ってる!なんか入ってる!!」
大「でけぇ声で喋ってんだから、繰り返さなくても聞こえてるっつの」
要「開けていい!?」
大「お前の靴下に入ってたんだから、お前んだろ。好きにしろよ」
要「何だろっ、何だろーっ」
大「(………可愛くねぇぞ、こんな奴微塵も可愛くねぇぞ…)」
要「?……なにこれ?」
大「電子辞書だな」
要「でんしじしょ…?」
大「辞書の進化系みてぇなもんだよ。何でも音声で呼び出せるこの時代にゃ必要ねぇから、今じゃ骨董品みてぇな扱いだけど」
要「どうやって使うんだ?」
大「電源入れたら色んなタイプの辞書が出てくっから、選んで使う。お前が一番使うのはこれだな」
要「つまりサンタは俺に勉強しろって言ってんの?」
大「本読むのに紙めくってばっかじゃ可哀想だと思ったんじゃねぇの?それは専用のペンもついてて…ここに調べたい字を書くと……ほら」
要「うわ!出てきた!!…すげーっ、読み方だけじゃなくて説明まで書いてある!」
大「それで小説ももう少し楽に読めんだろ」
要「ひゃっほー!俺もついにいい子に任命されたんだ!!」
大「任命はちょっと違ぇだろ…」
要「あ、大晟のにもなんか入ってんぜ。ちっせーけど」
大「は?…そもそも靴下なんて置いてねぇけど」
要「でも靴下に2052番って書いてある」
大「開けたら爆発…しても死なねぇし、開けるか」
要「いやちょっと待って俺は死ぬんだけ…わー!爆弾!?爆弾なのか!?」
大「ギャーギャー喚くな。爆弾じゃねぇな……通信ツール?しかも見たことねぇし、説明書説明書……おいマジか。1ヶ月に発売されたばっかの超最新型じゃねぇか!!」
要「おーっ、大晟もいい子に任命!」
大「だから任命は違ぇんだって」
要「…あれっ?俺の靴下まだなんか入ってる」
大「は?」
要「おおっ、やりたかったゲームじゃん!…クリスマスプレゼントは何個あっても嬉しいもんだな!」
大「………どうなってんだ?」



大「と…いうことが朝からあったんだが、犯人お前?」
龍「いや何で迷わず俺なの?」
有「んなもん、お前なら当たり前のように鍵の掛かった部屋の合鍵もそうだからに決まってんだろ」
大「…と、いうことだ。まぁうちの部屋に鍵はねぇけど」
龍「俺を何だと思ってるの?夜中に人の部屋に忍び込んでそんなことしないよ…てか、大晟さんなら気付くでしょ?」
大「俺も密偵時代よりは大分と腑抜けて来てるだろうし…何とも」
龍「…じゃあ、仮に気づかなかったとしても。そもそも皆で話し合って辞書用意したのに、プラスアルファでそんなことする必要ないでしょ?」
大「だよなぁ……」
龍「それに確かに大晟さんにはお世話になってるけど、流石に超最新型の通信ツールなんて用意できないよ」
稜「選ぶ知識もなしいな。ちょろっと脱獄を手引きして、好きなの買ってきて貰う方が早い」
大「どうした稜海。前までは止めようとしてたろ」
稜「要がいる限り大晟さんが戻ってくるのは明白だし、それなら別に。仮にバレたとしても責任を問われるのは龍遠だしな」
大「……これからも要共々迷惑かけると思うけど、よろしく」
龍「え?脱獄しようとしてる?やめてよ!」
有「つーか、結局誰の仕業なのか分からずじまいじゃん」
大「それな。……まさか、本物のサンタクロース…なんているわけゃねぇな」
有「そりゃねーだろ。俺も朝起きたら新しい漫画あったけど、多分純だろうし」
龍「そういえば、俺はずっと下巻がなかった小説が…あれは稜海だよね?」
稜「看守も手に入れられない絶版本をどうやって手に入れんだよ。…じゃあ俺の冷蔵庫いっぱいいっぱいにプリンが入ってたのは?」
龍「俺じゃないよ……………え?何これ?急にホラーなんだけど!?」
大「いや、ホラーじゃねぇだろ…これは」
有「むしろファンタジーの真っ只中っつーか」
稜「人類史上一番の大発見と言っても過言じゃない」
龍「え?本当にサンタクロースなの……?」



この謎が解かれることは永久にありません…が、サンタクロース本当にいればいいね!
Merry Christmas!

2019/12/25 13:12



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