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日常 | 小話 | 落書



8月30日 ヤミ金融ゼロの日
遺産をもて余す双子

桜「僕たちがヤミ金融に手を出すとしたら、どんな理由が考えられるかな?」
秋「想像付かねー」
桜「まぁ例としては、芸能界での苦痛を和らげようと夏川先輩が薬物依存になって、秋生も一緒に依存。薬物に全財産を投じてもやめられずにサラ金に手を出し、ついにはヤミ金に借金を……」
秋「なんちゅー恐ろしい例を挙げてんだよ!そんなことにはなりません!」
桜「知ってるよ。秋生はともかく、夏川先輩はそんなにバカじゃないもん」
秋「俺はともかくとは失礼な」
桜「だって秋生バカじゃん。……あ、でもそれなら秋生が振り込め詐欺に引っ掛かるって可能性があったね」
秋「いやねーよ」
桜「自分は引っ掛からないって思ってる人ほど引っ掛かるんだよ。はい、再現VTRスタート」
秋「は?VTR」

プルルル
秋「もしもし」
詐欺師「もしもし、おれおれ」
秋「え?誰?」
詐「俺だよ、おれおれ」
秋「オレオ?……我が家はオレオは間に合ってますので、大丈夫です」
詐「……」
ガチャッ。つー、つー。

秋「何この間抜けな茶番劇」
桜「間抜け過ぎて詐欺師もこいつじゃダメだなってなってるし。結果的に阻止できてるし」
秋「俺はこんな間抜けじゃねぇ」
桜「どうかなぁ」
秋「そういう桜生だって、すぐパニックになって引っ掛かりそうだろ。VTRスタート」
桜「え、僕もやるの?」

プルルル
桜「もしもし」
詐欺師「もしもし、鬼神さんのお宅でしょうか」
桜「いいえ違います」
ガチャン。つー、つー。

秋「……いや、鬼神さんのお宅だから!」
桜「はっ、そうだった!!」
秋「お前の方がよっぽどバカだろ」
桜「いやここは柊さんのお宅にしようよ?無駄なリアリティはいらないからさ」
秋「しょうがねぇな。じゃあやり直しVTR、スタート」

プルルル
桜「もしもし」
詐「柊さんのお宅でしょうか」
桜「はいそうですけど」
詐「○○警察のものですが、柊桜生さんの口座が不正に利用された可能性があります」
桜「えっ」
詐「確認させていただきますので、カードと通帳をお貸しいただけますか。後程、係りのものが取りに伺います」
桜「わ、わかりました……」
詐「その際、暗証番号も教えてください」
桜「あ、はい。お待ちしてます」
ガチャッ。ピーンポーン
桜「えっ、はやっ!」
詐「先程お電話した○○警察のものですが…」
桜「……うーん、顔がタイプじゃない。チェンジで!」
詐「え」
桜「僕の通帳の暗証番号が知りたければ、せめてそれに見合う男を連れてきたまえ。やり直し
!」
詐「えぇ…」
〜やり直されること20回〜
桜「うむ、許可しましょう」
詐「やっとか…!」

秋「待て待て待て待て!」
桜「なによー、いいじゃん。楽しそうじゃん」
秋「詐欺に楽しいもくそもあるか!つーか、チェンジシステムなんかねぇよ!」
桜「えっ、そうなの!?口座番号教えるのにチェンジもなしなの!?」
秋「口座番号教えるのに顔重視ってどんなだよ。しかも最終的に引っかかってるしな!むしろよく頑張ったな詐欺師!」
桜「まぁあの口座500円しか入ってないけど、あの程度の顔なんてせいぜいそんなもんよ。安酒一杯が関の山ってね!」
秋「鬼だな!…ていうか、詐欺グループをホストクラブかなんかと勘違いしてない?」
桜「ホストクラブなんて顔でお金取るところ、いくら話すのが上手くったってどこぞの国会議員級のイケメンじゃなきゃびた一文使いやしないよ」
秋「詐欺師にもホストにも厳しい。安心と言えば安心なのか…?」


華「ああいう奴ほど、いざ行くとあっという間にハマったりする」
李「怖いこというな」
華「どこぞの国会議員級の詐欺師に有り金騙し取られ、どこぞの国会議員級のホストのために借金を繰り返す……そしてゆくゆくはヤミ金に」
李「やめろ。シャレになってない」


詐欺の話から最終的にホストの話に笑
どこぞの国会議員級のホストや詐欺師はそういません。
男前ばっかりの世の中ですが笑、国会議員さんだけは次元が違います。「神様に溺愛されるとはこういうことを言うのでしょうね」と、世月が染々と呟く程の男前です。向かうところ敵なしです。
ですので、桜生が詐欺師に騙されることもホストに捕まることもないでしょう。


2019/08/30 17:05



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